今週の映画動員ランキングは『鋼の錬金術師』(ワーナー)が、土日2日間で動員19万1200人、興収2億6400万円をあげ、初登場1位を飾った。12/1(金)からの累計では動員29万1000人、興収3億7300万円となっている。TVアニメ化もされた大ヒットコミックを「ピンポン」の曽利文彦監督が実写映画化。主演は「Hey! Say! JUMP」の山田涼介、共演に本田翼、ディーン・フジオカほか。原作が全世界累計7000万部超の人気コミックということもあり、邦画としては異例ともいえる全米/ヨーロッパを含めた世界190カ国以上での公開が決定している。
大泉洋と松田龍平のコンビで人気のシリーズ最新作『探偵はBARにいる3』(東映)は、土日2日間で動員11万600人、興収1億4900万円をあげ2位スタートを切った。12/1(金)からの累計では動員16万7500人、興収2億770万円、初日からの動員数3日間合計では過去2作品を上回る順調な滑り出しとなっている。ぴあ映画初日満足度ランキング実写映画で1位と作品の評価も高く、シリーズ初のお正月シーズンでの公開ということもあり、配給元の東映ではシリーズ最高の大ヒットを見込んでいる。脚本は1作目から引き続き、数多くのヒット作を生み出している古沢良太が担当、監督は前2作の橋本一から「疾風ロンド」の吉田照幸へバトンタッチ。北川景子、リリー・フランキー、前田敦子ら豪華キャストが脇を固める。
『刀剣乱舞-花丸- 幕間回想録』(東宝映像事業部)は、21サイトという小規模の公開にもかかわらず、土日2日間で動員2万1000人、興収3000万円をあげ、7位にランクイン。日本刀を擬人化した「刀剣男子」が人気のシュミレーションゲームからミュージカル化、舞台化もされ、それらのライブビューイングでも人気のヒットアニメ作品。来年放送予定の第2期TVアニメに先立ち、2016年に放映された第1期の総集編、第2期へつながる回想録としての劇場版を2週間で限定公開している。監督は直谷たかし、声の出演は市来光弘、増田俊樹、新垣樽助ほか。
既存作品では、異例の大ヒットとなっている『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(ワーナー)が、土日2日間で動員7万8100人、興収1億600万円をあげ、新作2作品に次いで3位に留まる健闘を見せている。累計興収は17億円を突破、冬休みシーズンを控え腰の強い興行に期待がかかる。6位にランクインの『HiGH&LOW THE MOVIE3/ FINAL MISSION』(松竹)、9位にランクインの『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(東宝)は、それぞれ累計興収10億円を突破した。