『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』”魂の飢餓感を満たしてくれるのは映画のフィルムなのかもしれません“辛酸なめ子のイラストコメント&フィルムを巡り出会う3人…本編映像解禁!

『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』”魂の飢餓感を満たしてくれるのは映画のフィルムなのかもしれません“辛酸なめ子のイラストコメント&フィルムを巡り出会う3人…本編映像解禁!
提供:シネマクエスト

これまで3度米アカデミー国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇る中国の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』が、いよいよ5月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開となる。この度、日本公開に先駆けて本作を鑑賞した、辛酸なめ子(マンガ家・コラムニスト)より本作の印象的な場面を描いたイラストコメントが到着!さらに、主人公の逃亡者の男(チャン・イー)、孤児の少女(リウ・ハオツン)、そして映画館のファン電影(ファン・ウェイ)の3人が初めて出会うシーンの本編映像が解禁となった。

文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられるノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいくー。 主人公の逃亡者を演じるのは『最愛の子』『山河ノスタルジア』『オペレーション:レッド・シー』などで人気を博すチャン・イー。逃亡者と出会い奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女・リウの娘を演じるのは、本作が記念すべきデビュー作となる若手俳優リウ・ハオツン。さらに小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集める人格者・ファン電影に、実力派俳優ファン・ウェイ。時代の波に翻弄されながらも、映画をこよなく愛する魅力的なキャラクターを味わい深く演じてみせた。

今回、本作をいち早く鑑賞した辛酸なめ子さんが注目しイラストに描いたシーンは、劇中、ある理由からフィルム缶を巡り出会うことになったチャン・イー演じる逃亡者の男とリウ・ハオツン演じる孤児の少女が、村の食堂で麺をすする場面。そして、不手際から泥だらけになってしまったフィルムをファン電影の指揮のもと、丁寧に手洗いで洗浄をする場面。麺は「とにかくおいしそう」とし、さらに「泥だらけになったフィルムを洗う場面では箸で丁寧に伸ばす様子が麺のよう」という辛酸なめ子さんは「魂の飢餓感を満たしてくれるのは映画のフィルムなのかもしれません」とイラストで解説。

さらに「娯楽が増えすぎてしまった今、映画を観られる貴重な機会に熱狂する人々が羨ましくなります。泥だらけのフィルムと一緒に、情報まみれの心が洗われました。」というコメントも寄せた。

そしてあわせて本編解禁となったのは、辛酸なめ子さんも注目した食堂でのシーン。フィルムに1秒映っているという娘の姿をなんとしても見たい逃亡者の男が、そのフィルム缶を盗んだ孤児の少女を町の食堂(麺屋)まで追いかけてくる。空腹だった男は、少女が注文した麺を奪い取り貪るように食べ、そのすきに逃げようとした少女を力づくで座らせる。無言で悔しそうな目をむける少女。男はお構いなしに同じ食堂にいた映画館のファン電影に「来てくれ、ここにフィルムが」と呼びかけ、フィルム缶を差し出す。「『英雄子女』の6巻?」とすぐに気づいたファンは、手慣れた様子でフィルムを取りだし「確かにそうだ」と確認。「どこで?」と男に疑惑の目をむける。すると男は逃げようとするが、ファンが「待て」と捕まえ一喝!「座るんだ」と二人に向き合う。フィルム缶からハンカチを用いてフィルム取り出し確かめるしぐさや、その佇まいから、映画館を仕切るファン電影の映写技師としての誇りと責任感が感じられ、フィルムを巡り出会った3人の関係が今後どうなっていくのか、セリフが少ないが引き込まれるワンシーンだ。

『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』』フィルムを巡り3人が初めて出会うシーン 本編映像
https://youtu.be/C5TfaA8SJO4

最終更新日
2022-05-03 11:00:37
提供
シネマクエスト(引用元

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