これまで米アカデミー賞の国際長編映画賞に3度ノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇る中国の巨匠チャン・イーモウ監督。現在開催中の北京冬季五輪では、開・閉会式の総監督を務め、先日4日の開会式では聖火点灯の演出なども大きな話題になった。そしてこの度、チャン・イーモウ監督の最新作「一秒钟(原題)」が邦題を『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』とし、5月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開sされることが決定!あわせて日本版ポスタービジュアルが解禁となった。
1秒でもいい、娘の姿をこの目で確かめたい。
圧倒的な映像美を背景に、娘への父の想いを描いた感動作
文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられるノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親(チャン・イー)と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女(リウ・ハオツン)。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいく―。
2021年トロント国際映画祭に正式出品され話題となった本作は、監督自身長年映画化を熱望していた企画であり、その全体にあたたかく流れるのは、チャン・イーモウ監督の確かな”映画への愛”。かつて手掛けた名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマであり、全ての“映画”へのオマージュを感じさせる。
チャン・イーモウ監督は本作によせて、「子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった。映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。この作品を、映画を愛するすべての人に捧げたい」とコメント。
劇中描かれる娯楽の少なかった時代に映画に熱狂する人々の姿は、コロナ禍の私たちに劇場で映画を観ることの素晴らしさを思い出させてくれるはずだ。
そして今回あわせて解禁となった日本版ポスタービジュアルでは、主演のチャン・イーと数千人にも及ぶ高校生の中から選ばれた注目の新人リウ・ハオツン、運命的に出会った二人の姿に映画のフィルムが重なる印象的なデザインに、「たった1秒しか映らない娘の面影は、永遠に父の心に刻まれる」というコピーが配された。 『パラサイト 半地下の家族』を配給したことでも話題となったNeonが北米の配給権を獲得し、映画ファンなら注目せざるを得ない傑作が誕生した。