日時:11月5日(金)
場所:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
登壇者: 桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望、佐藤ミキ、穐⼭茉由監督
桜井玲香主演、岡崎紗絵、三戸なつめ共演の映画『シノノメ色の週末』が11月5日(金)より全国にて公開となった。女子校卒業後10年ぶりの再会、週末だけ母校に集まる3人。「ここに来れば、輝いていたあの頃に戻れる」ってパターンのはずが…!?新進気鋭の穐山茉由監督が独自の目線で描く、20代女子のほろ苦くも愛おしい物語。本作の公開を記念して『シノノメ色の週末』初日舞台挨拶が実施された。イベントには主演の桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望、そして本作のメガホンを取った、穐山茉由監督が登壇!さらには、本作の主題歌を担当した新星・佐藤ミキが駆け付け、本作のために作詞・高橋久美子(作家、作詞家)、作曲・金澤ダイスケ(フジファブリック)の強力タッグで書き下ろされた「東雲の空」を生歌唱するといった豪華演出で大いに盛り上がった。
まず初めに、ついに公開を迎えた気持ちにについて聞かれると桜井は「改めて今日から全国で公開され、緊張のレベルが一段あがり、何とも言えない高揚感に包まれています。ここからいろんな人に広がっていったらいいなと思っていますし、みなさんからの反響が届くのも楽しみです」と安堵というより、ワクワクしている様子で初主演映画の公開について心境を語った。
続いて穐山監督も「この作品は今自分が感じていることや描きたかったことだったので、素敵なキャストの皆さんと作れたこと、そして素敵な映画館で上映出来て嬉しいです」と想いを語った。そして先日11月2日に誕生日を迎え26歳になった岡崎は「新たな気持ちで初日を迎えることが出来てとても嬉しいです」と語り、26歳で新たに挑戦したいことを聞かれると「神社巡りが好きなんですけど、熊本にある「上色見熊野座神社」(かみしきみくまのいますじんじゃ)に行ってみたいと思っている」と話すと、会場からは聞きなれない神社の名前もあってか笑いが起きた。三戸は「初日来ましたね、駆け抜けてきた感じがあります。みんなでステージに立てて、お客さんがいて、すごい幸せやなと思います。とても感慨深いです」と語った。さらには10月に『かそけきサンカヨウ』、今月に本作『シノノメ色の週末』と『ずっと独身でいるつもり』の近々で3作に出演している期待の新星・中井は「経験も少ない中で、すごくいいキャラクターを演じることが出来て、いい意味で気負わず現場にいられて、“シノノメ週末クラブ”という役の中での関係性もですが、こういう場所(ステージ上)でもダラダラ話せるような、安心できるような空気感でいてくださって、何も考えずに楽しめた貴重な役でした」と心地よい空気感で撮影に臨めたことを語った。
その後、キャスト同士の共演した印象についての話に切り替わるが、実は、今回の舞台挨拶では登壇者全員から主演・桜井に向けての想いを告白するというサプライズ演出が。まず中井は「自分の中のイメージで桜井さんは、乃木坂の初代キャプテンでしたが、映画を通して私にとっては“シノノメのキャプテン“という大切な存在になりました。私もこの仲間に加われたことが本当に嬉しかったです」と告白。続いて三戸は「玲香ちゃん初主演の映画だから、いろんなプレッシャーもきっとあったと思うのに、すごく気さくに話してくれて、心にも負担がある中で意識はしてなかったと思うんだけど引っ張ってくれる感じがあったんです。初主演の作品で仲良くお仕事が出来てすごいよかったな、出会えてよかったなと思います。歳なのかな、本当に泣きそうです」と涙を浮かべる様子も。その三戸を見て桜井も、こぼれそうになる涙をこらえて「今こうして撮影の時に思ってたことを初めて三戸ちゃんの口から聞いて、気負わないように、無意識のうちに支えてくれてたんだなと思って。だからこんなに楽しんで撮影できてたんだなと気づきました」と感激した様子で胸の内を語った。岡崎も「女子ならではの空気感があって本当に楽しかったです。玲香ちゃんは、撮影になると集中してその場を引っ張って下さるというか、落ち着きを取り戻せる安心感がありました。まさに“シノノメのキャプテン“だと思いましたし、熱い心を持っていて勉強になるし心強かったです。人生で一度しかない初主演の映画に参加できて光栄でした」と告白し、共演者から寄せられる思いがけないコメントに桜井は「私にとっては最初で最後の特別な作品だと思いますし、その作品をこのメンバーでできて本当に幸せでした。赤の他人である自分のことをこんなに支えようと、一緒に歩もうとしてくれる人がいるというのは本当に幸せ者だなと改めて思いました。この作品も引っ張っていって、作品自体が一人で歩んでいけるようにまだまだ頑張らないとなと思いました」と共演者と作品への想いを語り、キャスト同士の仲の良さも垣間見えた。
キャストのトークで会場も温かい雰囲気になってきた所で、本作の主題歌を担当した新星・佐藤ミキがスペシャルゲストとして登壇。登壇した佐藤は「この場に来ることが出来て本当に光栄です。主題歌「東雲の空」は聞いた方がゆっくりと前を向いて歩いていけたらいいなと思って歌った曲です」とまずは明るく挨拶。監督も佐藤について「絶妙に表現されていました。私も思い入れのある曲となっています」と歌声と人柄についての印象を語った。その後、佐藤が公開初日を祝して主題歌「東雲の空」を生歌唱するという豪華特別演出。佐藤の儚さと芯の強さを兼ね備えた唯一無二のシルキーボイス、なおかつ迫力溢れる声量に会場も、しっとりした雰囲気に包まれ、うっとりと聴き入る様子が見られた。曲が終わると大きな拍手が起き、この日一番の盛り上がりを見せた。
最後に桜井は「佐藤さんの歌声に感動をもらいすぎました。まだ世間的にも踏ん張らないといけないことが多い中で、無事に初日を迎えられたことが本当に嬉しく思います。また一歩自分を信じて頑張っていこうというメッセージを受け取れる素敵な映画になっていると思いますので、この映画に触れて、少しでも温かい・明るい気持ちになっていただけたら嬉しいなと思います」、穐山監督は「女子校が舞台ではあるんですが、世間のイメージするようなギスギスした感じは無く、リアルで等身大の女子高生たちの平和な中に生まれてくる、彼女たちの心の動きがある物語ですので、繊細な部分見ていただけたら嬉しいです。大きなスクリーンで映画を観ていただけるというのは作り手として本当にありがたく思っています。ゆっくり楽しんでください」と本作に込められた想いの伝わる挨拶でイベントを締めくくった。