堀江監督は意外と策士…!?コメディあり、サスペンスありの王道エンターテイメントに柄本佑も太鼓判!『先生、私の隣に座っていただけませんか?』公開直前トークイベント

堀江監督は意外と策士…!?コメディあり、サスペンスありの王道エンターテイメントに柄本佑も太鼓判!『先生、私の隣に座っていただけませんか?』公開直前トークイベント
提供:シネマクエスト

日時:9月1日(水)
場所:ユーロライブ
登壇者:柄本佑、堀江貴大監督

黒木華・柄本佑がダブル主演を務める、映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の公開直前トークイベントが本日1日渋谷のユーロライブで行われ、柄本佑、堀江貴大監督が登壇した。

今回、劇場で観客に披露するのが初ということで、監督は「どんな感想がいただけるのか楽しみです」と期待に胸膨らませ登場。柄本は、ステージ上に掲出してあった自身の役柄の劇中漫画を担当した鳥飼茜のイラストポスターを見て、「こんなに素敵で美しいポスターを描いていただけて光栄です」と感謝の言葉を述べイベントがスタート。

結婚5年目の漫画家夫婦。ある時、夫と自分の担当編集者との浮気現場を目撃してしまった妻が、「不倫」をテーマに新作漫画を描き始めることで展開していく物語。「漫画家の妻が、夫の不倫を描く」という設定が目を引く本作だが、脚本も手掛けた監督は、企画を考え始める直前に自身が結婚したことがこのテーマで描こうと思った大きなきっかけだった言い、「もし自分が不倫をされた側だったら、僕は映画監督であり脚本も書いているので、不倫を題材に映画を撮って復讐をするのではないかと考え、そこから着想を得た」と話す。こうして出来上がった脚本を読んだ柄本は、「コメディあり、サスペンスあり、ミステリーあり、ラブストーリーもありと、観る人を選ばない、老若男女が楽しめる王道のエンターテイメントを作ろうとしているんだなと感じた」と振り返った。

さらに、「これは誉め言葉として捉えていただきたい!」と前置きで強調した上で、「監督は、全く監督然としてらっしゃらないので、現場であまり目立たない匿名性のようなものがあった」としつつ、「完成した作品を観たら本当に台本のままで、ある種匿名性とは真逆の確信めいたものがあって、監督は意外と策士!?と感じた」と衝撃を受けたことを告白。これに対し監督は、「決して現場で隠れていたわけではないですよ」と笑いながら、「不倫する側にもされる側にも共感して、どちらにも分かるところがあって愛する部分があるようにと、色んな方に楽しんでもらえるようにキャラクターを作りたいと思っていた」と脚本を書き上げていく際に意識したポイントを明かした。

「シリアスではなく喜劇のように観せたかった」という監督の言葉通り、本作では妻の漫画に翻弄される柄本演じる俊夫というキャラクターがコミカルな部分を大いに担っている。この俊夫像に関して、柄本は「この作品、100%俊夫が悪いんです。俊夫がこの事態を招いていて自業自得ではあるんですが、監督からは、俊夫を完全なヒールではなく、ただの記号的な人物ではない人間味のあるキャラクターにしたいと話があった」と言う。また、撮影を振り返り「今思えば、俊夫は明らかに不倫に向いていない男で、それが大事なんじゃないかと。これが不倫に向いていて、なんでもうまくこなせてしまう人物だったら完全に悪役になってしまう。要するに俊夫は正直者で、あれ…よくよく考えたら昨日のあれは不倫?くらいの天然さがある」と自身の演じたキャラクターを分析し会場も笑いに包まれた。

最後に、監督は「この映画は劇場で観ていただくように音も画も設計していったので、このご時世でありますがぜひまわりの方にお勧めしていただけると嬉しいです」とコメント。柄本は「不倫をテーマにしてここまで爽やかでウェルメイドな作品はなかなかないと思います。僕は非常に好きな作品です。もう皆さんは本日観ていただいたので、共犯ですから!(笑)ぜひ広めていただき、一緒に盛り上げていただけたらと思います」と改めて本作を称賛し、イベントを締めくくった。

最終更新日
2021-09-03 10:00:22
提供
シネマクエスト(引用元

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