『サンドラの小さな家』が日本公開!ハリエット・ウォルターインタビューが到着!!

『サンドラの小さな家』が日本公開!ハリエット・ウォルターインタビューが到着!!
提供:シネマクエスト

2011年に大英帝国勲章(DBE)を授与され、デイムの称号を得ているイギリスを代表する演技派女優、ハリエット・ウォルター出演の最新作『サンドラの小さな家』が4月2日より日本公開される。本作は『マンマ・ミーア!』の名匠フィリダ・ロイドが監督、脚本・主演をアイルランド出身の注目クリエイター、クレア・ダンが務め、ダブリンを舞台に、住まいを失った若い母親サンドラと2人の娘たちが、隣人たちと助け合いながら自らの手で小さな家を建てる物語だ。ハリエット・ウォルターは1950年生まれ。叔父は『吸血鬼ドラキュラ』(58)の名優クリストファー・リー。また世界最古の日刊新聞「ザ・タイムズ」の創業者ジョン・ウォルターの直系の子孫である。ベネディクト・カンバーバッチの母校としても知られる名門ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティック・アーツ(LAMDA)で演技を学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで活躍。1988年にローレンス・オリヴィエ賞を受賞し、2009年には「メアリー・ステュアート」でトニー賞主演女優賞にもノミネートされた。

『バベル』(06)、『つぐない』(07)、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(17)など多くの映画にも出演し、TVドラマシリーズでは「LAW & ORDER: UK」のナタリー・チャンドラー警部補役、「ダウントン・アビー」(13-15)のレディ・シャクルトン役、本年度ゴールデン・グローブ賞テレビ部門最多ノミネートの「ザ・クラウン」(16-)ではクレメンタイン・チャーチル役、更に「キリング・イヴ/Killing Eve」シーズン3(20)で演じた主人公の暗殺者ヴィラネルの師匠ダーシャ役も記憶に新しい。

そして『サンドラの小さな家』のフィリダ・ロイド監督が演出を手掛けたオール女性キャストのシェイクスピア劇三部作の「ジュリアス・シーザー」(12)、「ヘンリー4世」(14)、「テンペスト」(16)で主演を務め、本作の脚本兼サンドラ役のクレア・ダンと共演している。

「クレアは「ジュリアス・シーザー」で私の妻を、「ヘンリー4世」では私の息子役を演じたの。『サンドラの小さな家』の脚本を書いていたころは私の家に居候をしていたのよ」とダンとの親密な関係を明かした。

「執筆中のクレアとはよく話したのだけど、作品のテーマを聞くと“ダブリンの住宅危機”とか“夫の暴力から逃げる女性”と言うので私向きの作品ではないと思いました。でも、実は彼女は年配の女性の役を書きあげていたんです」本作でウォルターが演じるのはサンドラが掃除婦として働く家の雇い主ペギー。医師だったペギーは一見気難しそうな未亡人だが、サンドラの境遇を知り、彼女に最初に手を差し伸べる。まさにウォルターに当て書きされたキャラクターだろう。「クレアとフィリダとは舞台で組んだことがあったので互いによく知っていて、とてもやりやすかった。3人で一緒に演出を決めました。「その台詞は他のシーンで言おう」「そこは言葉より目で語ろう」「それは私に合わないわ」とかね。いつも仕事に行く車の中で話し合ったんです。そういう贅沢を味わえる仕事は滅多にありません」と、3人の信頼関係が本作を作り上げたことを語った。

また本作では実際にサンドラの家が建設されている。「本作のように目に見える物理的な進歩や、夢が形のある現実になる様子を描いた作品は多くありません。家は本作のテーマの象徴と言えます。何もないところから自分の力で何かを作っていくこと。自立した人間になること。他人の善意に助けられることの象徴なんです。最初は空き地だった場所に木の骨組みができ、壁ができ、タイルが貼られ 塗装される。現場に来るたび家が建っていくなんて、初めての経験でした。観客の皆さんも楽しめるはずよ」と、セルフビルドの過程を見ることが「本当に感動的だった」とウォルターは回想する。

本作の魅力について「登場人物は どこにでもいる普通の人々ですが、良識と寛大さにあふれています。人は助け合えることを思い出すはずです。最近では憎み合いばかりがニュースになっているので非現実的かもしれません。でも映画には 世界の見方を変える力があると思います。本作もそういう映画です」と、力強く、熱くアピールした。

最終更新日
2021-03-03 11:00:40
提供
シネマクエスト(引用元

広告を非表示にするには