一昨年、NHKで放送されると同時に大反響を呼び、再放送希望が異例の1141件も届いた「ノーナレ けもの道 京都いのちの森」。京都で、猟をする千松信也さんの、彼にとっては平凡な日常に取材したドキュメンタリーだった。
イノシシやシカをわなでとらえ、木などで殴打し気絶させ、ナイフでとどめをさす。命と向き合うために千松さんが選んだ営みに、残酷、という非難をはるかに超える「憧憬」が集まった。NHK取材班は、放送後、千松さんとその暮らしにさらに迫るため、300日の追加取材を行い、およそ2年間の映像を編み直し、完全新生映画版となる『僕は猟師になった』が完成。
6月6日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開されることが決定した。ナレーションを担当したのは、日本映画界に欠かせない若き名優・池松壮亮。千松さんに寄り添い、その独特な視線、思考、行動に観客をいざなう。