綾野剛 杉咲花登壇、 TOHOシネマズ 熊本サクラマチ 9/14(土)オープン記念 『楽園』舞台挨拶付き試写会

綾野剛 杉咲花登壇、 TOHOシネマズ 熊本サクラマチ 9/14(土)オープン記念 『楽園』舞台挨拶付き試写会
提供:シネマクエスト

「悪人」「怒り」など映像化が続くベストセラー作家・吉田修一。その最高傑作と評される「犯罪小説集」が、『64-ロクヨン-』を大ヒットさせた名匠・瀬々敬久によって、遂に映画化。主演にはその実力と人気の高さからトップスターの座を築いた綾野 剛。確かな演技力で急成長をみせる杉咲 花が、緊張感溢れる本編に華を添える。そして日本を代表する名優・佐藤浩市が、重厚なドラマを支えて作品世界を完成させた。更には、柄本 明、村上虹郎などの顔ぶれが揃い、新たな衝撃作が誕生する。 そして主題歌は日本を代表するロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲・プロデュースを担当し、女優としても歌手としても高い人気と実力を誇る上白石萌音が歌唱を担当した。主題歌のタイトルである「一縷(いちる)」という言葉のとおり、登場人物たちが探し求めた一筋の光のように響き渡る美しい旋律が本作のドラマをさらに盛り上げる。本作は、世界三大映画祭の一つ、第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」でも上映され、さらに第24回釜山国際映画祭「アジアの窓」への正式出品も決定した。10月の日本公開を前に、海外からも熱い注目を集めている。
この度、TOHOシネマズ 熊本サクラマチ9/14(土)のオープンを記念し、映画「楽園」の試写会が実施され、本作の主演・綾野剛、共演の杉咲花が舞台挨拶を行った。約一週間程度の募集期間に応募は6000件を超え、満席御礼の会場は熱気に溢れるお客様でいっぱい。
「初熊本」という綾野さんは“くまもん”をイメージしたという黒基調に赤を取り入れた衣装で登場。熊本空港に降り立ったら、前の便に乗っていた行定監督が、綾野さんらが来ることを知って待っていてくださったという驚きのエピソードから熊本キャンペーンがスタートしたと語った。取材と移動で熊本を堪能できていないが、熊本名産のお菓子を食べたと杉咲さんも話し、アットホームな雰囲気でTOHOシネマズ熊本サクラマチ初めての舞台挨拶はスタートした。

あるY字路で起きた事件の容疑者として追いつめられていく主人公・豪士(たけし)を演じた綾野さん。どのような役作りをしたのかについて、「Y字路というその土地が持つ雰囲気、まずはそれを体感することがこの役にとっては重要。直に感じることに意識を払った」と語った。
Y字路で消息を絶った少女と直前まで一緒だった親友で、心に深い傷を抱える少女・紡(つむぎ)を演じた杉咲さんは、「Y字路での経験がトラウマになっている少女なので、撮影に入る前にY字路の写真を毎日見るようにしていました。でも現場に行って出てくる思いや感情を大切にしたいと思って撮影に臨みました」と語った。

豪士と紡のふたりは互いの不遇に共感していくが、撮影にあたって綾野さん・杉咲さんおふたりの関係性で気を付けたことがあるかという質問に「生きるとは、選択の連続。でも選択することを許されないふたりが共通して抱える疎外感、閉塞感が共鳴し合った。体温を感じ合ったということなんだと思う。本番という声がかかって、カットという声がかかる。そこは集中するが、あとはスイッチをオフにして切り替えます」と綾野さんは振り返りました。
杉咲さんは「自分と一緒だって感じ取ったのでしょう。豪士と紡の間に流れる空気があり、それがとても居心地がよかった。撮影現場での綾野さんはとても気さくであたたかく話しかけてくれるんです。撮休にご飯に誘ってくれたりしましたし、撮影期間中に迎えた誕生日にはふたつもプレゼントをくださいました」と語りました。
さらに杉咲さんは役作りについて、「事前に考えるというよりはその場で出てくる思いや感情を大切にしていました」と語ったうえで「紡として豪士の前に出ると自然に湧き出るものがある。自分でコントロールしようと思ってもできなかった。本番という声がかかった瞬間、頭が真っ白になるということがあって。こんなことは初めての経験でした」と吐露した。

これから映画を鑑賞されるお客様に向けて、「真新しい映画館で、記念すべきハレの日に皆さんの前でご挨拶することができてうれしいです。皆さんがどう受け止めてくださるかドキドキします。ぜひこの大きなスクリーンで映画の力を感じてほしい」と杉咲さんが話すと、綾野さんは「この映画をみなさんに託したいんです。それぞれの答えが見つかるはずだと思っています。ぜひそれを持って帰って欲しい」と熱く力強く観客に言葉を投げかけた。

綾野さんが挨拶中、突然客席の一点に目を向け「瀬々さん!?」と声をあげ、一瞬会場の空気がざわついた一幕も。監督によく似ているお客様に、「監督が観に来ているのかと思った」との話し会場でも笑いが起きた。
熊本エピソードや人違いエピソードでは大きな笑いが起きるという、短い時間ながらも、和やかで穏やかな雰囲気に包まれた。映画「楽園」の熊本舞台挨拶、そしてTOHOシネマズ熊本サクラマチにとって初となる映画の舞台挨拶は大盛況で幕を閉じた。

最終更新日
2019-09-17 12:00:45
提供
シネマクエスト(引用元

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