ヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害者で、障害を抱えながらも独自の世界観でカメラマンとして認められたマーク・ホーガンキャンプのドキュメンタリー『Marwencol』を映画化した、『マーウェン』(原題:『Welcome to Marwen』)が、7月19日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国公開されることが決定した。
21世紀の『フォレスト・ガンプ 一期一会』との呼び声が高い、ロバート・ゼメキス監督待望の最新作は、ファンタジーに溢れた、トラウマを抱えた男の感動のヒューマンドラマ。
主演には、『バイス』や『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』、『ビューティフル・ボーイ』などのスティーブ・カレル。「ドキュメンタリーを見てすぐに、どのような形でもいいから関わりたいと思った。」とカレル自ら出演を申し出た本作で演じたのは、5人の男からリンチを受け脳に障害を負った実在の男性、マーク・ホーガンキャンプ。
命の危機に瀕する程の大怪我を負い、9日間にわたり昏睡状態だったホーガンキャンプは、目が覚めたときには自分の名前すら覚えておらず、歩くことさえままならなかった。
そんな彼がリハビリのために始めたのはフィギュアの撮影。自分や友人たち、そして自分を襲った男たちを模した人形を使い、現実世界と向き合っていく。
心に深い傷を負った1人の男の苦しみと葛藤、そして自らと向き合いながら再生していく姿を、「マイノリティでも堂々と生きるべき」というメッセージに溢れた作品に描き上げている。
マークが制作したジオラマの中を、ミニチュア人形となった美女たちが動きまわるというファンタジーに溢れた本作は、1995年に公開された『フォレスト・ガンプ 一期一会』のようなヒューマンドラマをストーリーの軸として、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズファンも喜ぶあのマシンを登場させるなど、ゼメキスワールド全開となった。