日時 :1 月 10 日(木)
会場 :日本シネアーツ試写室
登壇者:デヴィ・スカルノ
主演ジュディ・デンチ×スティーヴン・フリアーズ監督最新作『ヴィクトリア女王 最期の秘密』 が 2019 年 1 月 25 日(金)より Bunkamuraル・シネマほか全国公開となる。本作の公開に先駆け、1月 10 日(木)にデヴィ夫人登壇によるトーク付き特別試写会が開催された。
アカデミー賞常連のスティーヴン・フリアーズ監督が手掛けた最新作は、イギリスが誇る大女優、ジュディ・デンチが『Queen Victoria 至上の恋』に続き、人生2度目のヴィクトリア女王を演じた話題作。大英帝国の最盛期、63 年にわたり女王の座に君臨したヴィクトリアが、晩年、名もなきインド人従者と、身分も年齢も超えて深い友情を育んだという、歴史から消された驚きの真実>を壮大なスケールで描く。
ヴィクトリア女王同様、年齢を重ねても様々なことにチャレンジするデヴィ夫人。自身と重なる部分もある女王の物語に「はじめから最後まで圧巻の一言!近年稀に見る素晴らしい映画」と映画の魅力をたっぷり語ったトークイベントとなった。
史実なのに、想像を掻き立てられて見入った!
ヴィクトリア朝をイメージしたという、白を基調とした華やかなドレスで登場したデヴィ夫人。感想を問われると開口一番「全てのシーンに迫力があって、とにかく見入った。次はどうなるのだろう、その次は…と、想像力を掻き立てられました。それだけではなく、クスりと笑ってしまうシーンも随所にあって、とても楽しめました」と熱を込めて話す。
ヴィクトリア女王と若きインド人従者の友情を描いた物語について、「イギリスとインド、当時の関係を考えると、当時の女王が植⺠地からきた男性をずっと側に置くというのはなかなか想像できないこと。それでも、写真も日記もある。真実だったのよね。2010年に発見されたアブドゥル(インド人従者)の日記を元に作られたと聞きましたが、きっと現エリザベス女王もびっくりしたんじゃないかしら」と思いを馳せつつ、「63年の⻑きに渡り在位していたけれど、とても進歩的な人だったと思います。様々なことに探究心をもって興味を持った。だからこそアブドゥルとの間に心の交流ができたんじゃないでしょうか」とデヴィ夫人の自身の解釈を話した。
まるで絵巻物を観ているよう!映像の美しさにため息!
「どのシーンも絵画のような美しさに見とれました。冒頭の大晩餐会のシーンは本当に圧巻された。当時の貴族や女王の生活が垣間みえて、本当に絵巻物語を観ているようでした」とロケーションにこだわった映像美を絶賛!また、アカデミー賞®衣装デザイン賞にもノミネートされた、本作の華やかな衣装について「この映画のために何百着作ったんだろう、というくらい全てが素晴らしかった。女性のドレスはもちろんだけど、男性たちが身につけている衣装も素晴らしかった。衣装、髪型、調度品、全てにおいて「これこそヴィクトリア朝」というものが堪能できて、うなずけました。女性たちがみたら楽しめると思います」と太鼓判を押した。
ヴィクトリア女王を演じられるのは、ジュディ・デンチしかいない!
本作の主演ジュディ・デンチの演技について「この人以外に、この役ができる人は世界中にどこにもいないと思います。粗野で眠っている時間が⻑かったといわれる晩年のヴィクトリア女王雰囲気もよく出ていたかと思えば、尊厳は失っていないと思わせるような、パンチのある言葉で話す。女王が乗り移っているのでは、と思ってしまうほどまるで彼女が本人のような感覚になりました。アブドゥルを王室職員たちから庇う場面は、目の光だけで演技していて素晴らしかった。安心して観ていられる素敵な女優」と熱を込めて語った。
「2019年の目標は、全部イモトさんがやってしまいました(笑)」と会場を沸かせつつ「カナダの森林に行って、川を紅く染めるほどの紅鱒を熊が食べるところが見たい」と今年の目標を語ったデヴィ夫人。続けて、これから映画を見る観客へ「ぜひ、ヴィクトリア女王のように人生に目標、目的、使命感を持っていただきたい。そうすれば人生は豊かになると思います」と力を込めて語った。