日時:10月8日(月)
場所:松竹 イベントスペース
登壇者:福士蒼汰、ナナ(猫)、高野八重子(猫学者)
「図書館戦争」「植物図鑑」などで知られる有川浩作品の中でも評価が1、2を争うほど高い「旅猫リポート」が待望の実写映画化!映画公開を近くに控え、主演の福士蒼汰が映画史上初となる主演猫のナナ(猫)と一緒に、勝負事に強い江戸総鎮守である神田明神にて大ヒット祈願を行った。また、猫の行動や心理、特性に精通し、猫の行動心理学の専門家である猫学者・高野八重子を特別講師に迎え、『旅猫リポート』特別講義イベントを実施!前野朋哉も加わり、福士とともに猫の深層心理について学んだ。映画の見どころとなっているナナが魅せる表情や演技など、ここでしか聞けない撮影時のエピソードが語られた。
会場には猫を実際に飼われている飼い主さんが集まり、主演の福士蒼汰(宮脇悟役)、前野朋哉(悟の中学校時代の友人・吉峯大吾役)と、猫研究の第一人者・ 高野八重子(たかの・やえこ)先生が登壇。高野先生を講師に迎え、猫の深層心理を理解する講義が行われた。
集まったお客様へ「今日は猫についてお話を聞けるということで楽しみです。」と福士から挨拶があり、続けて「7つ歳が離れていますが悟の同級生役を演じました。今日は高畑さんじゃなくてすみません。(笑)」と会場の笑いを誘った前野、そして高野先生も「映画を拝見しましたが、悟さんとナナちゃんのコンビが素晴らしくて、涙が止まりませんでした。みなさん感動する映画だと思いますので、是非観ていただきたいです。」と作品への思いを語った。
まず、映画の撮影やプロモーション活動でナナと一緒にいる時間が多い福士へ、今の猫の気持ちの理解度を聞かれると「撮影の時もずっと一緒にいたので、人との共演シーンよりもナナとの撮影が多かったし最近もプロモーションで毎日も会っているので可愛くて仕方ないですね。この映画の撮影で初めて猫とちゃんと触れ合ったので最初は不安でしたが、ナナはとても賢くていい子で助かりました。」とナナとの様子を明かしました。また、劇中で子猫との触れ合いがあった前野は「僕は犬派なんですが(笑)、今日は猫のこともっと知りたいと思ってきました。猫は昔少し育てていた時期もありました。」と自身の猫の思い出を語った。
ここで、会場に集まった実際に猫を飼っているお客様の中から、猫に関する疑問・質問が。最初の質問は、最近猫を飼い始めたという方から、猫が喜んでいる、甘えている時の行動・しぐさについて。これについて高野先生から、1のどをゴロゴロ鳴らす2体をスリスリとこすりつけてくる、という猫の代表的な喜ぶ表現が二つあげられました。その話を聴いた福士は「ナナの方に手を伸ばしたりした時に、手にスリスリしてきてくれたり、ゴロゴロと鳴いているのが聞けて、それがすごく嬉しかったことがありました。僕にとっても癒しでした。猫派というよりナナ派ですね。」とナナとのエピソードを披露。さらに、「ナナは毛並みもくりっとしててめちゃめちゃ可愛いんですよ。 、、(前野を見て)彼の毛もくりっとしてますね。ちょっとゴロゴロ言ってみて(笑)」と前野に振ると、前野も「ゴロゴロ〜」と猫の声真似をして会場は大盛り上がり。
続いて、ツンデレな印象が強い猫は、人間に対してヤキモチを妬くことがあるのかどうか、という質問。これに関して高野先生は「猫はヤキモチや嫉妬をしやすい生き物です。猫によってその差はありますが、特に子猫の時から飼い主と一緒に過ごしており、飼い主を母親のように慕っている場合は嫉妬しやすい傾向にあります。猫は人間の脳に似ていて、人間のように悲しんだり、喜んだり、そして時にはヤキモチや嫉妬をすることもあるのです。」と、猫の知られざる意外な性質を明かしました。司会からこの質問の流れで「福士さんと前野さんのツンデレパーセントは?」という質問があると、福士は「親しい仲だったらツンが8割・・親友とか家族に対してだと、心を許してしまい逆にそっけなくなることもあります。でもたまにデレちゃったりして。僕は猫タイプだと思います。」と明かし、前野も「僕はツンツンしないで、犬みたいにクンクンしてます。10割クンクンです!(笑)」とそれぞれ自身の親しい人へのツンデレパーセントについて語り会場を盛り上げた。
最後は、自由な猫を見ていて自分も猫になりたいと考えてしまうというお客様より、自分が猫になれたとしたら何をしたいか聞かれ、「外に出たいし、常にジャンプしていたい!ナナも予想外の動き方をよくするんです。あの猫の身体能力を体験してみたいですね。」、と福士がその願望を語り、前野は「猫の社会でやっていけるようにまずボスに<今日からお世話になります。>と挨拶に行きます。そのあとで敷地内の交友関係を深めていきますね。猫になっても誰かにクンクンしていたい。(笑)」と話した。
そして、高野先生の講義を通じて猫の深層心理を学んだお二人に、どれだけ猫の気持ちを理解しているかを検証!ということで、主演猫・ナナが登場し、どちらがナナの気を引けるか仲良く遊べるかを対決!しかし、登場するや否や、福士にべったりなナナの様子を見て「これ勝ち目ないじゃん・・」と思わずこぼす前野。初対面の前野が抱っこしようと試みるも、ナナからは強烈な猫パンチが炸裂!一方福士に抱かれると安心したようにじっと腕の中に収まるナナだった。
どちらがナナの気を引くのが上手だったか、結果は一目瞭然。最終的に高野先生による判定も「福士さんと息ピッタリですね。ナナも優しい目をしていて、気持ちを許しています。これは福士さんが圧勝ですね!」と、改めて専門家から見ても確かなナナと福士の信頼関係が明らかになりました。「一緒にいる中で、いろいろとナナのことがわかってきました。一緒にいればいるほど仲良くなっていけるのが猫の魅力だなと思います。」と福士も嬉しさ込めてを語った。
最後に、前野から「映画を観れば猫のことをさらに愛せると思います。どんどん感情が猫寄りになっていく感覚が不思議でした。猫パンチを受けた感想は、、悪くなかったです。(笑)」とコメント、続けて、福士から「猫ちゃん好きや動物好きの方にはもちろん、まだ動物と触れ合ってこなかった方わからない方にも観ていただきたいです。人間の心を映した映画だと思うので、ぜひ大切な人と劇場で楽しんでください。」とお客様へメッセージが語られ、大盛況のままイベントは幕を閉じた。