東出昌大と濱口竜介監督がタッグを組み、芥川賞作家・柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した『寝ても覚めても』。本作の音楽をtofubeatsが担当、主題歌を書き下ろした。tofubeats、濱口監督のコメントが到着した。
本作は、ミステリアスな自由人・麦(バク)と、優しくて誠実なサラリーマン・亮平という、同じ顔をしたふたりの男と、その間で揺れ動く女性・朝子の8年間を描く恋愛映画。濱口監督が、原作が持つストーリーの荒唐無稽さと緻密な生活描写に惚れ込み自ら映画化を熱望、メガホンを取った。東出昌大は、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・麦と亮平という初の一人二役に挑み、新星・唐田えりかがヒロイン・朝子を演じる。瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事、田中美佐子といった豪華キャストが脇を固めている。
平成生まれ、中学時代から活動を開始し、高校3年時に国内最大テクノイベントWIREに史上最年少出演。シングル『水星 feat.オノマトペ大臣』(12)がiTunes Storeシングル総合チャートで1位を獲得し、森高千里、の子(神聖かまってちゃん)、藤井隆、lyrical school、佐々木希、YUKI、ももいろクローバーZなどの人気アーティストと次々にコラボ。これまでにインディーズ含め4枚のアルバムをリリースし、年末のNHK紅白歌合戦で郷ひろみが披露した「2億4千万の瞳~GO!GO!バブルリミックス~」の編曲も記憶に新しく、主題歌・劇伴を担当したテレビドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」(テレビ東京系)の放送が始まり好評と、幅広く活躍。常に話題の先端を行くtofubeatsが初の映画音楽担当として選んだのが、濱口竜介監督『寝ても覚めても』だ。
「自分がアートの現場で見てきたものと違い、相当喰らった。」監督の前作『ハッピーアワー』が、濱口監督との衝撃の出会いだった。その後、濱口監督と対談するなど交流を深めたtofubeatsは、本作で初めて映画音楽に挑戦し、主題歌も書き下ろした。日本映画界を牽引する若手実力派監督の濱口竜介と、次世代トラックメーカーの代表tofubeatsのコラボレーションに注目したい。
tofubeatsコメント
初の映画への主題歌・楽曲提供ということで不安もあったのですが、濱口監督の作品ということで意を決して飛び込ませていただきました。不慣れな点は多かったのですが、こうして皆様にお知らせできるところまで来られて本当に嬉しいです。とにかく自分にできることは脚本や資料を読んで取り組むことだったので、全ての要素が作品を見て皆様が感じていただくことの助けになっていれば嬉しいです。
濱口竜介監督 コメント
この度、tofubeatsさんに『寝ても覚めても』映画音楽をお願いできたことを心から嬉しく思っています。クレバーな印象の強いtofuさんですが、その楽曲は実はとてもまっすぐ胸に飛び込んでくるものです。『寝ても覚めても』はなかなか一筋縄ではいかない恋愛映画なのですが、tofubeatsさんの楽曲は観客が映画を見る上での感情的な拠りどころになってくれています。そして、エンドクレジットに流れる主題歌。私は、震えました。観客の皆さんにも胸のど真ん中を撃ち抜かれていただきたい。ご期待ください。