日時:5月13日(土)
場所:川崎チネチッタ
登壇者:瀬下監督、岩浪音響監督、逢坂良太(シドニアの騎士 谷風長道役)洲崎綾(BLAME! タエ役/シドニアの騎士 星白閑役)、KATSU(angela)、atsuko(angela)
講談社『アフタヌーン』にて1997年から2003年に連載され、『シドニアの騎士』で第39回講談社漫画賞を受賞した弐瓶勉氏のデビュー作『BLAME!』。20年の年月を経てついに映像化された劇場アニメ『BLAME!』が、5月20日(土)より2週間限定で全国公開となる。公開を記念し、『BLAME!』の本編冒頭付『劇場版 シドニアの騎士』再上映が日本各地の劇場で決定!岩浪音響監督の元、BLAME!とシドニアの為に特別に各劇場で調音された音響システム、その名も『東亜重音』による極上の音響にて、両作品を楽める。5月13日、川崎チネチッタにて、『東亜重音』結成式付き「BLAME!×シドニア上映会」イベントが実施された。
小雨が降る悪天候な状況な上に、朝9時からの上映スタートだったにも関わらず、場内は満席! 約500人もの熱狂的なファンが詰めかけた。“シドニア愛”にあふれる“シドニアファミリー”の楽しいトークに、会場は終始なごやかな雰囲気。声優の洲崎さんが「シドニアチームでまた舞台に立てるなんて、本当に嬉しくて、昨日の夜は眠れなかった」という様に、シドニアチームは家族のような身内感があるとメンバー同士も久々の再会も楽しんでいた。
そんな中、音響監督の岩浪さんが、「逢坂さんは息子にしたい声優NO.1ですが、洲崎さんは絶対に娘にしたくないキャラ(笑)。洲崎さんのファンには謝っておきますが、オヤジを怒られる天才なんですよ(笑)! 例えば、弐瓶先生と初めて会った時、あの温厚な弐瓶先生をたった30分でキレさせてしまいましたからね…。」と洲崎さんが原作者の弐瓶先生を怒られた(?)事件を暴露する一幕も。
これに応戦した逢坂さんからも、「洲崎さん、僕のことをファニーフェースだからファニ坂って呼ぶんですよ」と冗談まじりにクレームを披露。本当に仲が良いからこそ出せるボケ、ツッコミのようなテンポで洲崎さんをからかうシーンには、会場のお客さんも大爆笑。“シドニアファミリー”ならではの息が合ったトークが繰り広げられた!
逢坂良太: 何年もの間、ファンの皆さまから継続して愛してもらえる作品というのは、なかなかないと思います。今日も多くの方がご来場くださり本当に嬉しいです。シドニアは、TVアニメや映画では完結していませんが、原作では完結しているので、是非、シドニア第3弾を作っていただき、アニメでもシドニアを完結させて欲しいですね。そして弐瓶作品がより多くの人に沢山愛されると嬉しいです。その為にも、まず『BLAME!』にはヒットしていただかねばなりません!皆さん『BLAME!』を150回ぐらい見てください(笑)
洲崎綾: 本当にシドニアチームとこうして一緒に舞台に立てるのは、とってもワクワクします! 正直、昨日の晩は楽しみで眠れなかったんですよ。こうして多くのお客様に支えていただき、またみんなとここに居られる事がとても嬉しいです! 「シドニア」はメインのヒロイン・星白役をやらせて頂いた作品ということもあり、私にとってすごく特別な存在です。いつまでも愛していきたい作品です。『BLAME!』も是非、お楽しみください!
KATSU(angela): 「シドニア」があったからこそ、いまのぼく達angelaがあるって言っても過言ではないです。「シドニア」は本当に大切な作品なので、是非、続編として第3弾を作って欲しいですね。「シドニア」のヒットで「BLAME!」が誕生したと聞いたので、今度は『BLAME!』がヒットして、「シドニア」の第3弾が出来るのが夢です。ただ一つ気がかりなことがありまして…。弐瓶先生の新作「人形の国」が重版かかって、生産が追い付かないほど人気らしいんです。『BLAME!』がヒットをうけてシドニア第3弾の映画化を希望していますが、「人形の国」の映画化が先にくるかもって心配で(笑)。
監督、「シドニア」をよろしくお願いします!!
atsuko(angela):弐瓶さんの作品は、自分たちの知らないangelaを引き出してもらえる気がします。だからこそ、弐瓶先生の作品に出会えた「シドニア」があるからこそ、今の自分たちがあると思ってます。「シドニア」の曲を作ったのが3年前。自分たちを変えてくれた作品だし、凄く感謝していますね。テレビアニメ「シドニアの騎士 第九惑星戦役」のオープニング主題歌の「騎士行進曲」は、東洋の国歌や軍歌の様な曲にしようと思って作りました。70年代の日本のアニメソングも軍歌ぽいのですが、それを現代風にアレンジすると面白いんじゃないかと。「劇場版 シドニアの騎士」の主題歌は、最後にしっとりした曲がいいと思い「愛、ひと欠片」を作りました。そして新作の『BLAME!』の主題歌「Calling you」ですが、これは制作まで大変でした。詳しくは5月20日から公開にある『BLAME!』を劇場でみて感じて欲しいです。
岩浪音響監督:普通、日本の映画館では、世界的に映画はハリウッド中心ということもありアメリカ製のスピーカーを採用しているところが大半なのですが、ここチネチッタの「LIVE ZOUND」はドイツ製。音楽シーンでは9割がヨーロッパ製のスピーカーで、音楽ライブで使うレベルの高性能なスピーカーです。そんな高性能なラインアレイスピーカーを6台、左右と中央(スクリーン裏)、合計18台に設置している。そしてチネチッタでは重低音を担当するスーパーウーファー(d&b audiotechnikのJ-SUB)がスクリーン下に4台設置されているのですが、普通ならこの半分。素晴らしい環境ですよ。 そして5月20日から公開の『BLAME!』は、幕張や名古屋などでドルビーアトモスでも上映を楽しめます。是非音響の違いを楽しんでもらい、映画館で観なくてはいけない作品だと思ってもらえると嬉しいです。5月20日、ぼくは幕張にいます! 会いに行ける音響監督です! 是非、幕張でお会いしましょう。皆さんの応援が頼りです。よろしくお願いします!!
瀬下監督: シドニアを愛するみなさんのパワーがあったからこそ、新作『BLAME!』を作る事が出来ました。愛すべきシドニアチームの系譜をしっかりと受け継いでいる『BLAME!』は、みなさんの力が集結して誕生しました。みなさんの力が大きなうねりとなり、ドンドン高まっていって欲しいです。