実在した女性逃亡犯の内面を圧倒的リアリティーで再現し、映画賞を総なめにした傑作『顔』から16年。日本演劇界が誇る舞台女優・藤山直美と阪本順治監督が再びタッグを組んだ最新作『団地』が、6月4日に公開されることが決定、ポスタービジュアルが解禁された。
ポスターには16年ぶりの映画主演作で主人公・ヒナ子を演じた藤山と、なぜか床下から這い出る夫・清治を演じる岸部一徳の姿……。2人が挑んだのは、観客の予想を気持ちよく覆す、新たなテイストの人間ドラマ。さまざまな人生が交差する「団地」という空間を舞台に、ごく平凡な夫婦のアリエナイ体験を軽快な会話劇で描く。
団地の隣人として脇を固めるのは阪本組常連の石橋蓮司&大楠道代の2人。大人の演技派4人が「団地」を舞台に会話劇を繰り広げる。そして、立ち居振る舞いが妙な男・斎藤工の役どころも気になるところだ。
隣人への好奇心がいつしか妄想へと変わり、仰天のラストへとなだれ込んでいく――。思いもかけぬストーリー展開から、人が生きていくことのオカシミと哀しさがほろほろと零れ落ちてくる、阪本監督×藤山の新境地が誕生した。
