淀川長治さんも絶賛した永遠の名作『シェーン』の復活に映画界の大物らが絶賛コメント

淀川長治さんも絶賛した永遠の名作『シェーン』の復活に映画界の大物らが絶賛コメント
提供:シネマクエスト

4月9日から全国で順次公開される『シェーン デジタルリマスター版』に、映画監督の山田洋次氏、衣装デザイナーのワダエミ氏らからコメントが寄せられた。また、1973年のリバイバル公開時のパンフレットへの寄稿文から抜粋された故・淀川長治さんの絶賛コメントや、『シェーン』海外版DVDオーディオコメンタリーから抜粋されたサム・ペキンパー氏によるコメントも併せて公開された。

各人のコメントは次の通り。
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これはアメリカ映画の不死鳥である。生涯この映画の美しい想い出は消えまい。
いまもこの映画のビクター・ヤングの主題曲が聞えてくる。
私はこの映画をハリウッドのスタジオの試写室で、その出来たばかりのフィルムを10人ぐらいのスタジオの人たちと見たのであった。そして泣いた。
淀川長治氏(映画評論家)
※「シェーン」リバイバル版パンフレットより

最高の西部劇だ。
今まで殺人とはならず者が行うもので、本当の暴力は描かれてこなかったが、この作品が変えたと言える。
サム・ペキンパー氏(映画監督)
※「シェーン」海外版DVDオーディオコメンタリーより

今観るとよく判る。
少年のシェーンへの憧れよりもシェーンが人妻に抱いた激しい慕情こそこの作品テーマだということが。
山田洋次氏(映画監督)

あのシェーンが、文字どおりカムバックした!
これを見ずして西部劇、いや映画を語ることはできない。
西部劇に縁の遠い、女性と子供にこそ見てほしい、映画史に残る傑作だ。
逢坂剛氏(作家)

矜持に支えられた寡黙、胸中に秘められた思慕、正しき者を救うべく閃く早射ち、そして、去り行く孤影。
「シェーン」に描かれたのは、日本人の美質なのだ。
菊地秀行氏(小説家)

幼い頃に観たあの「シェーン!カムバック!」は、私にとって今も色褪せずに残る映画原体験です。
世界のどこにいても仕事を一つ終えるごとに、振り返らず去るシェーンの後ろ姿が蘇ります。過去を振り返る必要はないのだ、と。
ワダエミ氏(衣装デザイナー)

最終更新日
2016-03-14 12:02:15
提供
シネマクエスト(引用元

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