アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督×レオナルド・ディカプリオの話題作『レヴェナント:蘇えりし者』のポスター画像と特別映像が公開され、ディカプリオ演じるヒュー・グラスの父親としての姿が明らかになった。
『レヴェナント:蘇えりし者』特別映像
https://www.youtube.com/watch?v=7Gl1VRg49yM
舞台は19世紀アメリカの広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラスは、狩猟チームメンバーの一人、ジョン・フィッツジェラルドに見捨てられ置き去りにされてしまうばかりか、愛する息子を殺されてしまう…。“生きる”という純然たる意志だけを武器に、グラスは大自然の脅威なか、厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、フィッツジェラルドに復讐を果たすため、約300キロの容赦ない旅を生き延びなければならない。
アカデミー賞2年連続受賞に期待がかかるイニャリトゥ監督は、「父と息子の愛を丁寧に描いた。それが本作の核となっている」と明かす。その言葉を裏付けるように到着したポスターでは、小さな息子を愛おしそうに抱くディカプリオ演じるヒュー・グラスの姿が印象的に描かれる。一方、映像では「息子を殺した奴らに絶対に復讐する」と語る強い眼差しから、息子を失い、強い復讐心を抱いていることが分かる。ヒュー・グラスを演じたディカプリオは「父を息子の絆は、とても強い力で彼を突き動かす」と振り返る。瀕死の重傷を負ったまま置き去りにされながらも、生きることへの執着は、自身を置き去りにされたことではなく、息子への愛情から生まれた感情だったのだ。
「追求したのは、生き残ろうとする本能の一番奥にあるものを見つけ出すことだった」とグラスの役作りについて語るディカプリオ。単なる演技を超越した魂の熱演を見せ、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞に続き、悲願のオスカー獲得に世界中から注目が集まっている。