故森田芳光監督の命日に実施『の・ようなもの のようなもの』イベントリポート

故森田芳光監督の命日に実施『の・ようなもの のようなもの』イベントリポート
提供:シネマクエスト

日時:12月20日(日)16:45~17:15/18:45~19:15
会場:(1)“笑い納め”のようなもの末廣亭スペシャルイベント(新宿末廣亭)/(2)プレミア試写会舞台挨拶(新宿ピカデリー)
登壇者:
(1)松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信、杉山泰一監督、古今亭志ん丸
(2)松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信、杉山泰一監督、野村宏伸、大野貴保、小林まさひろ

故森田芳光監督の命日である12月20日、映画『の・ようなもの のようなもの』の“笑い納め”スペシャルイベントが新宿末廣亭で、その後、新宿ピカデリーでプレミア試写会舞台挨拶が行われ、主演の松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信、杉山泰一監督らが登壇した。
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森田監督のデビュー作『の・ようなもの』の35年後が描かれた今作。東京・新宿末廣亭に松山、北川、伊藤、杉山監督が和服姿で登場した。

松山は、「(末廣亭に)観客として来たことはあったけど、こっち側に座ると何か面白いことを言わなきゃいけないんじゃないかと汗かいちゃって緊張します」と言うと「僕は(高座に座ったことは)あるけどね! 35年ぶりにここに帰ってきて感無量です!」とすかさず伊藤。和やかな雰囲気の中、古今亭志ん丸が進行し大喜利がスタートした。

杉山監督はお題「恋愛」についてとき、松山は、「青春とかけまして、エスプレッソのようなものとときます。その心は、最後に苦味が残ります」と言うと、観客から「おお!」という声が上がり、拍手に沸いた。続く、北川は「落語とかけまして、オシャレのようなものとときます。その心は、どちらもセンス(扇子)が必要です」と言うと、またも会場から拍手が。トリを務める伊藤は「人生とかけまして、ボウリングのようなものとときます。その心は、まっすぐ行ったり曲がったり」。これまた見せつけ、場内を大いに盛り上げた。

冴えない落語家を演じた松山について、北川は「いざ(高座に)上がられると憑依したみたいで本物の落語家さんのようでした!」と撮影を振り返り、松山は志ん丸師匠のちょっと変わった指導の下で猛特訓したエピソードを語り、最後は松山の掛け声により三本締めを行った。
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続いて、新宿ピカデリーで行われたプレミア試写舞台挨拶では和服から一転、スーツ&ドレス姿で再登場。『の・ようなもの』に出演していたゆかりのキャストである野村宏伸、大野貴保、小林まさひろも駆けつけ、同窓会のような雰囲気に。

松山は『椿三十郎』撮影時の、北川は『間宮兄弟』のオーディション時の、そして野村も「デビュー作が森田さんの作品でした。俺の真似をすればいいんだよ、と監督が教えてくれて映画の面白さを教えてくれました」と、各々が森田監督を偲びながら思い出深いエピソードを披露した。杉山監督は「『の・ようなもの』は森田監督が主人公の落語家のたまごに自身を被せた作品。もし彼がまだ生きていたらきっとこの作品は生まれなかった。『俺はただでは死なないぞ!』とよく言っていたので(笑)、そういう執念を感じながら撮影してきました」と温かい面持ちで語った。

最後に松山はこれから上映を観る観客へ向けて、「これは落語の話ではなく、落語家の青春映画です。これから観てもし気に入っていただけたなら、ぜひ疲れてしまっている周りの人たちを連れて観てもらいたいです。楽しい温かい気持ちになれると思います」とメッセージを送った。

最終更新日
2015-12-21 19:33:23
提供
シネマクエスト(引用元

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