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上野樹里主演の映画『お父さんと伊藤さん』が10月8日に公開を迎え、それを記念して、タナダユキ監督、上野樹里、リリー・フランキー、藤竜也が登壇する初日舞台挨拶が行われた。
満席の会場から大きな拍手で迎えられた上野樹里、藤竜也、リリー・フランキー、タナダユキ監督。
3年ぶりの主演映画の初日を迎えた上野は、心境を聞かれると「公開前から予想以上に反響も大きく、たくさん取材を受けることになり、こうやって今皆さんの前に立てて、感激しています！」と喜びの気持ちを伝えた。
そして、突然娘の家で居候を始める厳格なお父さんの役を務めた藤は、「普通つまらなかったらお客さん帰っちゃうけど、上映後もこうやって多くの人が残ってくれてホッとしました。」
続けて、主人公・彩の20歳年上の彼氏を演じたリリーは、「こんな雨がふりしきる中、『君の名は。』にも『シン・ゴジラ』にも行かず、『お父さんと伊藤さん』の初日に駆けつけていただき、皆さんの“心の健やかさ”に感謝しています。」と挨拶し場内から大きな笑いが。
今回のプロモーションで100社近くの取材を受けてきた上野。取材時のエピソードを聞かれると、「女性インタビュアーの方と好きなシーンについて話していたら、二人でポロポロ涙しながらインタビューを受けていたことが何回かありました。（笑）」と驚きのエピソードを披露。
すると藤も「僕も取材中に40代ぐらいの男性が目を潤ませていたことが何回かありました。」と続き、リリーからは「僕が『SCOOP!』の取材を受けていた時はみんな半笑いでしたけどね。」と劇中のシーンさながらの楽しい掛け合いが始まった場面も。
また藤から「お昼に僕の地元の横浜で舞台挨拶（横浜ブルク13にて）をしてきたんだけど、妻や地元の仲間30人ぐらいが見てくれてね。さっき電話で感想を聞いたら、今中華街の王将でご飯を食べながら、エンディングについてみんなで議論してるんだって。」とさっそく反響がでていることの報告が。
また今回、3人をキャストとして起用した感想を聞かれたタナダ監督は「皆さんそれぞれ役について入念に準備して本番を迎えていながらもお互いの反応を見て相手合わせながらする自然なお芝居に撮影中でも編集の段階でも、毎回驚きがありどのカットを使うか悩みました。」と嬉しい？苦労話も。
最後に大阪・名古屋への地方プロモーションなど、数か月にわたり一緒に宣伝をしてきた上野へコメントを求められた藤は、照れながらも「以前上野さんのことを“都会のワイルドキャット”名づけさせていただきましたが、動物的な演技にまだまだ伸びしろがあるな、と感じました。皆さんぜひ長生きしてください。ありがとうございました。」とメッセージを送ると、リリーからも「二人の仲が良くて、撮影中も本当に人の家にお邪魔している気になってしまうぐらいに雰囲気で本当の親子みたいでした」。そして最後に上野より「この映画の話をしているうちに気付いたら、自分の家族の話をしていたり、家族のことについて考えてくれていたら嬉しいです。」とメッセージを送り、笑顔で会場を後にした。
