提供:シネマクエスト
2015年6月の制作発表会見から9カ月。3月5日(土)に待望の公開初日を迎えた『セーラー服と機関銃 -卒業-』の初日舞台挨拶に橋本環奈、長谷川博己、大野拓朗、宇野祥平、武田鉄矢、前田弘二監督が勢ぞろい。角川シネマ新宿で初日舞台挨拶を行った。
公開を待ちわびていた観客で場内は満席。舞台挨拶では初主演で星泉という大役をつとめあげ、座長として作品を引っ張った橋本環奈にサプライズで両親から手紙が到着。MCから読み上げられると、思わず目頭を熱くし初日を迎えたカ・イ・カ・ンからカ・ン・ゲ・キへと変わる、温かな舞台挨拶となった。
登壇者が呼びこまれると場内からは大きな歓声があがり順番にあいさつ。
橋本環奈は「公開初日に劇場まで足を運んでいただきありがとうございます。聞くのが怖い気もしますが、皆さん映画はいかがでしたか?」と観客に問いかけると「楽しかった!」「かっこよかった!!」という大きな声があがり、安堵の様子をみせた。そして「個性的でとても迫力がある共演者の皆さんに負けないように星泉を演じてきましたが、昨日は緊張して眠れませんでした」と明かした。
長谷川博己は「昔気質のヤクザ役など演じてみたかったので、この役のお話が来たとき嬉しかった」と話し、武田鉄矢も「若い人とお芝居をやっていると元気をもらえる。福岡が同郷の橋本環奈に映画の素晴らしさを伝えたいと思っていました。女優人生の良いスタートになれば」とそれぞれ挨拶。
大野拓朗は「伝説の映画復活に立ち会っていたあだいた皆さんは宣伝隊長です!(主題歌を鼻歌で口ずさんで♪)こういう感じで宣伝してください!」と場内を沸かせた。
宇野祥平は「言いたいことはすべて大野君にいわれちゃいました」とおどけた挨拶。
前田弘二監督は「この日を迎えられて最高に嬉しいです。スタッフ・キャスト・そして観客の皆さん、関わってくれた全ての方に感謝したします」と感謝の意を伝えた。
続けて“卒業”にちなんで、この作品で卒業したことは?と聞かれた橋本は「朝が苦手なのですが、寝坊を卒業できました」と回答、長谷川は「卒業と言うより新たな役柄をやらせていただいたので、卒業したくないとうのが本音です。男くさい作品とかももっとやっていきたいです。『96時間』のリーアム・ニーソンみたいに」と言って場内を沸かせた。プライベートで卒業したいことを聞かれた大野は「面白くない男を卒業したい」と語ると橋本から促され江頭2:50のモノマネを披露して会場を沸かせた。宇野は「大野拓朗から卒業したいですね、彼本当は面白いんですよ」とコメントし、絶妙のコンビネーションをみせつけた。
橋本にむけての送る言葉を求められた武田鉄矢は「少し厳しい言い方になりますが博多を旅立って東京で生きていく決心をしないと一人前にはなれないと思う。(自分たち)の足跡をたどって欲しい」と同郷の後輩を激励した。
前田監督は「橋本さんに初めてあった時“女優として全力で挑みます”と言われて覚悟が伝わってきた分、それに応えられるかプレッシャーでした。撮影が始まっても橋本さんは一言も弱音を吐かず、こちらもいろいろと挑戦させてもらいました。この作品で初出演の冠は卒業になりますが、これから女優としての活躍を楽しみにしています」と言葉を送った。
そしてサプライズで福岡の両親からの手紙をMCが代読。
橋本は「こういうのって事前に言ってくれるものなんじゃないですか?」と動揺しながらも「このお仕事を始めたいと言ったときも反対せずに応援してくれたのが両親でした。手紙をいたいだてびっくりしていますがとてもありがたいなと思います。」と感激した様子をみせた。
最後に橋本が「本当にスタッフさん、キャストさん皆で心血を注いでつくりあげました。製作発表から公開まで9カ月間、二カ月間のリハーサルに真夏のクランクアップ、そしてプロモーション、キャンペーンと撮影が終わってからも、作品の世界観に染まって作品と共に歩んできました。公開を迎えた本日こそ、卒業の日なんだなと思います。私は星泉を卒業して、この映画も私たちの手をはなれますが、この経験を糧としてこれからも色々な作品、役柄にチャレンジしていきたいと思います。今日は本当にありがとうございます」と語り、感動に包まれた舞台挨拶は幕を閉じた。