アウシュヴィッツ収容所で恐ろしい実験を行い、“死の天使”と呼ばれたナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレ。その半生を綴り、ルノードー賞を受賞したオリヴィエ・ゲーズの小説『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』を、鬼才キリル・セレブレンニコフ(「LETO -レト-」「チャイコフスキーの妻」「リモノフ」)が映画化した「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」が、2月27日(金)よりシネマート新宿、シネスイッチ銀座ほか全国で公開される。ポスタービジュアルが到着した。
優生学に取り憑かれて想像を絶する実験を重ね、ユダヤ人やナチスにより“非社会的”とみなされた者を次々とガス室へ送り込んだヨーゼフ・メンゲレ。終戦後には極秘ルート“ラットライン”を使って南米に逃亡し、複数の偽名を使いながらアルゼンチン、パラグアイ、ブラジルを渡り歩き、イスラエル諜報機関モサドの追跡をかわし続けた。本作は彼の潜伏生活に焦点を当てつつ、狂気を浮かび上がらせる。
メンゲレを演じるのは「イングロリアス・バスターズ」「名もなき生涯」のアウグスト・ディール。作品は2025年カンヌ国際映画祭でも注目された。日本公開に向けてセレブレンニコフ監督は次のメッセージを寄せている。
「『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』が日本で上映されることは私にとって嬉しく、非常に光栄なことです。本作は謎多きナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレという人物に焦点をあてます。彼は第二次世界大戦中で最も凶悪な戦争犯罪者の一人でありながら、30年もの間、罰から逃れ続けました。逃亡先で名前を変え、他人として生きる--おそらくこれが、ナチスの高官であったメンゲレにとって一番の屈辱だったでしょう。本作は、戦争によって魂を破壊された人間の内面では一体何が起こるのか?を描いているのです」
「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」
監督・脚本:キリル・セレブレンニコフ
原作:オリヴィエ・ゲーズ『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』(東京創元社・創元ライブラリ刊)
出演:アウグスト・ディール、マックス・ブレットシュナイダー、フリーデリケ・べヒト
2025年/フランス・ドイツ合作/ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語/135分/モノクロ(一部カラー)/5.1ch/R15+
原題:Das Verschwinden des Josef Mengele 英題:The Disappearance of Josef Mengele
日本語字幕:吉川美奈子 字幕監修:柳原伸洋
配給:トランスフォーマー
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