提供:キネマ旬報
〈高校演劇 舞台化プロジェクト〉から映画化に至り、スマッシュヒットを記録した「アルプススタンドのはしの方」(原作:籔博晶)に続く第2弾プロジェクトが始動。2019年の第44回四国地区高等学校演劇研究大会で文部科学大臣賞(最優秀賞)に輝いた徳島市立高等学校の作品『水深ゼロメートルから』(原作:中田夢花)が映画化される。
監督は「カラオケ行こ!」「1秒先の彼」「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘、脚本は原作者である中田夢花、メインキャストは濵尾咲綺、仲吉玲亜、清田みくり、花岡すみれというフレッシュな俳優たち。公開は5月3日より新宿シネマカリテほか全国で。
各者のコメントと撮影現場での写真が到着した。
濵尾咲綺(ココロ役)
舞台版から約2年越しに映画化すると伺い、嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになりました。キャストのみなさんが同年代だったので、撮影以外の時間も方言練習や読み合わせなど、話し合いを重ねたことでリアルな距離感で演じられたと思います。また、一つのシーンに対して、監督、キャスト、スタッフさんで意見交換しながら丁寧に進められる、こんな素敵な作品に参加できて幸せです。この作品が一人でも多くの方に届いてほしいです!
仲吉玲亜(ミク役)
映画化するということ、再びこの作品に携われることが出来ミクを演じられること、ユイ先輩とココロとまた一緒にお芝居できることがとにかく嬉しく、楽しみな気持ちでいっぱいでした。
撮影現場はとっても暖かい現場で、舞台から映画になるということで苦戦するところが沢山あったのですが、監督が相談に乗ってくださり安心してミクを演じることができました。
清田みくり(チヅル役)
山下監督の作品に参加することは、私の念願でした。今もずっと、夢見心地です。チヅルは、野生児少女で、私自身も振り回されながら撮影しました。でも、彼女の中に灯る清らかな情熱は本当にカッコよくて。陽の光が反射するプールの底の色も、みんなの悩みが渦巻く空気も、あの頃の全部が映画として残り続けることがとても嬉しいです。この役と出会わせてくれた全てに感謝しています。
花岡すみれ(ユイ役)
舞台から2年近く経ち、念願の映画化でした。
撮影を振り返ってみて、思い出されるのは、水の張られていないプールの底で、シーンについて言葉通り輪になって話し合った時間です。
この2年の間に自分の中に生まれた新しい考えや解釈、逆に2年経っても変わらなかった想いを大切にしながら演じました。
「水深ゼロメートルから」を映画館で観ていただけること、とても嬉しく思います。
私も公開が楽しみです!
山下敦弘(監督)
女子高生を描くのは2005年公開の『リンダ リンダ リンダ』以来です。
あの頃からだいぶ歳を取ってしまいましたが、おじさんなりに若い脚本家、そして演者たちと日々睨み合い、水のないプールの中で格闘し、一本の映画を作りました。自分の青春はとっくに終わってますが、演じてくれた女の子たちの青春は切り取れたんじゃないかと思います。
是非、完成を楽しみに待っていてください。
中田夢花(原作・脚本)
『水深ゼロメートルから』は2019年に徳島市立高校演劇部にて生まれた作品です。全国大会での上演の場をコロナ禍で失った本作を、商業舞台に続き映画という形で沢山の方に届けられる機会を頂けたこと、心より嬉しく思います。山下監督をはじめ、キャストの皆さま、スタッフの皆さまの愛に溢れた新たな『水深ゼロメートルから』をどうかよろしくお願い致します!
Story
高校2年の夏休み。ココロとミクは体育教師の山本から、特別補習としてプール掃除を指示される。水のないプールには、野球部のグラウンドから飛んできた砂が積もっていた。二人は渋々と掃き始め、水泳部の同級生チヅル、水泳部を引退した3年のユイ先輩も合流。学校生活、恋愛、メイクなどたわいない会話を重ねる中で、彼女たちの悩みが溢れ出し、思いが交差していくが……。プールの底から始まる青春群像劇。
「水深ゼロメートルから」
出演:濵尾咲綺、仲吉玲亜、清田みくり、花岡すみれ
監督:山下敦弘
脚本:中田夢花 脚本協力:小沢道成
原作:中田夢花、村端賢志、徳島市立高等学校演劇部
制作プロダクション:レオーネ 製作幹事:ポニーキャニオン 配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
©︎『水深ゼロメートルから』製作委員会
公式X:https://twitter.com/suishin0m