生きるのが下手で、死んだふりは上手。奥野瑛太 × 唐田えりか「死体の人」

生きるのが下手で、死んだふりは上手。奥野瑛太 × 唐田えりか「死体の人」1
生きるのが下手で、死んだふりは上手。奥野瑛太 × 唐田えりか「死体の人」2

提供:キネマ旬報

主演に奥野瑛太(『最愛』「グッバイ・クルエル・ワールド」)、ヒロイン役に唐田えりか(「寝ても覚めても」「の方へ、流れる」)を迎え、“死体役” を主人公に描くハートフルなヒューマンドラマ「死体の人」が、3月17日(金)より渋谷シネクイントほかで全国順次公開。ティザービジュアル、メインカット、キャストと草苅勲監督のコメントが到着した。

“まだ存在しない映画の予告編”で審査するユニークなコンテスト〈未完成映画予告編大賞MI-CAN〉の敗者復活戦から誕生した本作。演技への思いは人一倍だが回ってくるのは死体役ばかりという売れない役者の不器用な生きざまを、ユーモアとペーソスを交えて描き、理想と現実を折り合わせる難しさ、そして生死の意味を浮かび上がらせる。アジアン映画祭ロサンゼルス2022で主演男優賞・主演女優賞など5部門にノミネートされた。

ティザービジュアルはカップルのボートに忍び寄る“溺死体”、メインスチールは頭に草刈り機の刺さった“死体”を捉えたもの。死体のプロたる主人公のおかしみが際立っている。

コメントは以下。
奥野瑛太(“死体の人”吉田広志役)
『俳優ってなんなんだろう』
僕自身何度も立ち返ってはぼんやりと考えます。
決して明確な答えを出すわけでもなく、漠然と「これはきっと楽しいはず」と自らに言い聞かせながら。
死ぬ事に似ているような気がしたり、それが生きる事に繋がっているような気がしたり。
その瞬間瞬間を生きる為に必死に死のうと全細胞を総動員させます。まるで死体の人のように。
この作品に出会って、たくさん反省しました。
もっとユーモアと愛情の眼差しを養うべきだったと、俳優としても人間としても。
草苅監督の不屈の温かい眼差しに、完敗でした。
たぶん、監督が僕の役を演じた方が100倍面白いし素敵です 笑 
この作品を観て俳優業をやってみたいと思った稀有な人が現れたら、ちょっと嬉しいです。
唐田えりか(加奈役)
死体の人のオーディションを受けたのは、昨年の夏で、撮影は秋頃でした。
オーディションからの日々はあっという間でしたが、とても濃い時間でした。
主演の奥野さんのお芝居に圧倒されながら、
必死に、もがいて、全力で挑んだ現場です。
クスッと笑えて、泣けて、あたたかい、草苅監督の映画。
是非楽しみにしていてください。
草苅勲監督
がむしゃらに夢を追い続け、自分を信じて目の前の事に向かって過ごした日々。
いつの間にか月日は流れ、立ち止まって見てみたら、周りの人との差に気づき、何者にもなっていない自分がそこにいた。
人生は思い通りにはいかない。
それでも、勇気を持って次の一歩を踏み出す瞬間がある。その瞬間を描きたくて、この物語を書き出しました。
なぜだかとても温かくて笑えるものにできあがってしまいました。
真面目に生きるからこそ面白い。
そんな死体の人の生き様を、ぜひ観てやって下さい。

「死体の人」
監督:草苅勲 脚本:草苅勲、渋谷悠
出演:奥野瑛太、唐田えりか
配給:ラビットハウス 
2022/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch/94分/PG12
Ⓒ2022オフィスクレッシェンド
公式HP:shitainohito.com

最終更新日
2022-12-16 21:19:09
提供
キネマ旬報(引用元

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