
建ち並ぶ超高層ビルの足元にはスラムが広がり、膨張を続ける街は富む者と貧しき者が激しくせめぎ合い、沸騰するカオスと化している――。『55 FIFTY FIVE/番号で呼ばれた少年』は、インド最大の商業都市ムンバイを舞台に、社会の底辺で生きる【55 番】と呼ばれる少年の姿を厳しくも温かく見つめたヒューマンドラマ。
剥き出しの欲望が渦巻く凄まじい格差社会に生まれ落ちた少年は、日々生きるためにスリを続けていたが、一人の少女との出会いをきっかけに、自らの罪と向き合い、贖罪の道を歩み始める。善悪では割り切れない矛盾に満ちた社会の中で、16 才の少年はどのような運命をたどるのか――。
製作は巨匠リドリー・スコット。監督はスコットと同様、広告業界でキャリアを重ねてきたインド出身の新鋭シャーム・P・マディラージュー。世界の主要都市でクリエイティブ・ディレクターを歴任してきたマディラージューは、カンヌ国際広告祭、クリオ賞、NY フェスティバル国際広告賞など、数多くの受賞歴を誇る CM 界の実力派だ。本作では、その磨き抜かれたビジュアル/サウンド・センスを駆使し、ムンバイの雑踏とそこに生きる人々をエネルギッシュに活写。その臨場感と色彩美は、スコットが監督した『ブレードランナー』の未来都市 L.A.や『ブラック・レイン』の大阪にも通じる異世界感に満ちている。スコットは、マディラージューの手腕と作品の出来栄えについて、「シンプルで作り手の想いが込められた美しい作品。良い映画とは、こうあるべきだ」と絶賛のコメントを寄せている。ムンバイを舞台にした名作『スラムドッグ$ミリオネア』から 18 年――善悪の境界線で葛藤する少年が、新たな人生を追い求める姿を、大都会ムンバイの光と影の中に鮮烈に描いた新たな秀作が誕生した。
この度、初公開となる日本オリジナルのポスター・ビジュアルでは、主人公の少年【55 番】役、リズワーン・シェイクの決意に満ちた眼差しの横に、「罪を償いたかった 彼女のために―」という主人公の贖罪の気持ちが込められたキャッチコピーが置かれている。少年の背後には、彼が想いを寄せる「彼女」を演じる新人女優、ダンシュリー・パーティル。その下にはムンバイに林立する摩天楼と、凄まじい人口密集地帯となっている貧⺠街、トタン屋根の上に集うスリ集団の少年たちが対比的に配置され、ムンバイという都市の巨大さと格差社会が実感されるポスターとなっている。
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