
ギャガ・松竹共同配給でスティーヴン・キングの原作を、『ドクター・スリープ』を手掛けたマイク・フラナガン監督が映画化し、第 49 回トロント国際映画祭では最高賞の<観客賞>を受賞した『サンキュー、チャック』が、5 月 1 日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開。
ダンス・時間・プロムパーティー...
『サンキュー、チャック』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の意外な共通点──
トム×斎藤が考察!さらにトムヒが語る〈ロキ〉と〈チャック〉のキャラ分析
この度、物語の鍵を握るプロムシーンの新規場面写真が解禁!今回公開となったのは、主人公チャックの幼少期を演じるベンジャミン・パジャック(フラナガン監督作『ザ・ハウンティング・オブ・ヒルハウス』に出演した注目の若手俳優)が、紫がかった幻想的な光の中、タキシード姿で佇む姿を捉えた 1 枚と、煌びやかなプロム会場でピンクのドレスの少女とのダンスシーンを切り取った場面写真だ。少年のあどけなさと大人びた色気が同居するパジャックの表情が、チャックの人生の奥行きを予感させる。
このプロムシーンが、思わぬ名作との接点を浮かび上がらせた。俳優・映画監督としても活躍し本作の宣伝アンバサダーを務める斎藤工は、トム・ヒドルストンとの対談でこう切り出した。「僕はこの映画が好きすぎて 3 回観ているけど、考察するポイントとして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』へのオマージュがあるんじゃないかなと思っている。同じく 3 作(本作では 3 章)で描かれていたり、過去と未来、それを数式でつなぐっていうことだったり、いろんな、考察ができる映画だ」。3 回の鑑賞で培われた考察眼は鋭い。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』について「あの作品は大好きで、私の子供時代の大きな一部だった。作品に出会った時のことを覚えているし、ロバート・ゼメキスが時間を操る遊び心と巧みさに魅了され、俳優陣の演技が素晴らしかった」と少年時代の記憶を振り返った。そしてトムは、両作品を貫くテーマに踏み込んだ。「『サンキュー、チャック』は、すごく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に似ていると思う」と斎藤に共感し、「核心を突いていると思うのは、あの作品は、家族について、最も身近な人々との関係について描いている。時間を越えた大冒険の中で、主人公が最も大切にしていたのは、家族との絆。「家に戻ること」を強く望んでいた。『サンキュー、チャック』のような要素がある」──時間を超えた冒険の果てに帰り着くのは、いつも家族のもとだ。この普遍的なテーマが、80 年代の名作と本作を結びつけている。斎藤は「この映画のアンバサダーとして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のファンたちにこの映画を届けたいと密かに戦略を練っている」と意気込み、トムに「間違っていない?」と投げかけると「間違っていない。『サンキュー、チャック』と共通点が多い。鋭い視点だと思う」と斎藤の考察にトムも即座に反応を見せる。
さらに、「第一章ではダンスのシーンで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクが DJ をしていた」と本作を観ている間に気がついた斎藤に、「そう!よくわかる。高校のダンスパーティーで『ジョニー・B・グッド』を演じる場面は、『サンキュー、チャック』のダンスシーンと同じエネルギーを感じる」と応じ、さらに「アメリカの高校という背景がある。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では高校のダンスパーティーで、両親が初めて出会った瞬間を振り返る場面と最後にチャックが勇気を出して踊る場面は似ていて、どちらも『自由』に踊っている。それが彼らにとって本当に大切なものになる」と指摘した。今回解禁されたプロムシーンの場面写真は、まさにその“高校のダンスパーティー”の一場面。注意してみると DJ はドグに仮装し、あのデロリアンらしきタイムマシーンが壁面装飾されている・・・?!二人の考察を踏まえて観ると、この 1 枚の写真がまったく違う意味を帯びてくる。
対談の映像では話題はもうひとつの比較についても話題に。斎藤が「(アベンジャーズ・シリーズの)『ロキ』はありがとうと言わないけれど、チャックは人生を通じてありがとう、感謝というものを人に届けた。この二人のキャラクターの関係が僕は面白いと思っているが、トムはどう?」と問いかけると、トムは静かに、しかし確信をもって答えた。「ロキは弱さから身を守っているんだと思う。遊び心があり、いたずら好き。カリスマ性もあって、魅力的だけどいつも孤独。皮肉だけど彼のカリスマ性が逆に孤独にしている」──孤独と魅力が表裏一体のロキ。対してチャックはどうか。「人生において本当に意味があるのは、人とのつながりの深さだと思っている。チャックが感謝しているのは、まさにそこだと思う。築いてきた人とのつながりに感謝している」。孤独のロキと、つながりのチャック。同じ俳優が演じたからこそ、その対比は鮮烈だ。トムは続けて「マーク・ハミルとミア・サラが演じる祖父母との絆、友人たちとの絆、妻や息子との絆や見知らぬ人々とのつながりもある。ある晴れた午後に、路上で演奏するドラマーと心が通じ合い、若い女性が加わって一緒に即興のダンスを踊る。人生の最期の日々や時間に思い出すのは、そうした人々ではないかと思う」と、人生の終着点で残るものの本質に触れた。
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