落ちこぼれクラス“3 年 E 組”の生徒たちが、超生物・殺せんせーへの“暗殺”を通じて成長する姿を描き、累計発行部数 2,700 万部を突破した松井優征による大人気漫画「暗殺教室」。TV アニメ化、実写映画化と瞬く間に社会現象を巻き起こした原作が、TV アニメ&原作連載終了から 10 年の節目を経て、完全新規制作エピソードで『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』としてスクリーンに帰ってくる!
この度、大ヒット公開中の本作から、<公開記念舞台挨拶>を開催!『アニメ「暗殺教室」10 周年の時間』プロジェクトを共に走り抜けたクリエイター陣にしか語れない衝撃の新事実&制作秘話が連発!
3 月 20 日から公開がはじまった本作だが、「複数回鑑賞した方は?」という質問に会場にいるほとんどのお客さまが手を挙げるなど、イベントは同窓会的な和やかな雰囲気で執り行われた。トークはまず、10 周年プロジェクトのはじまりから振り返ることに。アニメの再放送を含む「3 大アニバーサリー企画」が行われることが発表されたのは、2024 年 12 月 9 日に行われた「フジアニ 2025」の場であったが、この企画がスタートしたのは「3 年半前ほどから、10 年の節目に何かしたい、盛り上げたい、あとは何かしら新しい映像を出したいと思って企画したのがはじまりです」と明かした障子プロデューサー。一方、上江洲が声をかけられたのは3年ほど前とのことで、「僕は 10 周年に何かあるだろうと確信していたので、よし来たか!という感じで打ち合わせに臨みました」と振り返った。
そんな中、福山はイベントの直前に声がけがあったとのことで、「障子さんから『劇場版やりますんで』ってすごい軽い感じで言われたんです。ただその前から、原作の松井先生からキャスト陣に『また何かできたらね』と匂わせのようなものがあったので。何かはあるんだろうなとは思っていましたが、いきなり劇場版です!はビックリしましたし、何をやるのか分かってなかった」とコメント。
そして話題は『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』の話に。今回の劇場版では、これまでアニメ化されていなかった原作エピソードをオリジナルパートで繋いでいくというスタイルとなっているが、実は当初は 10 周年イベントに向けた小規模な企画の映像としてプロジェクトはスタートしたという。上江洲も「僕はのらりくらりと言葉を選びながら、これなら 80 分ぐらいいきますよね、みたいなことを言いながら、ちょっとずつ企画を劇場アニメに拡大していったんです。みんな心の中では大人だから、最初からビッグプロジェクトの劇場映画なんて言わないんだけど、心の中ではそうあってほ
しいと思ってるから。ちゃんとみんな誘導に乗ってくれましたね」と策士ぶりを明かすと、障子プロデューサーも「僕も心の中では映画館でかかればいいなと思っていたから、みんな心は一つでした」と劇場版への熱い思いを語った。
完成した本作を鑑賞した福山は、あらためて脚本構成の妙を感じ、感服したと語る。「収録時はやっぱり『暗殺教室』は楽しいな、面白いなと思っていて。10 年前にやっていたことで、変えたくないものは変えないようにしたいというコンセンサスは取れていたと思うんですけど、あらためて本編を通して観た時に、そこにプラス、観ている人たちの 10 年が加味されている、というのは収録の時に感じなかった思いなんです。それは脚本上で通して見たもの以上の破壊力が僕にはあって。上江洲さんはどこまで計算して盛り込んだのだろうかと思って、僕は白旗をあげるしか選択肢はなかったんです」。
それに対して上江洲も「こういうものをつくろうと、何もぶれずにつくっていたからこそ、集まったみんなの中でコンセンサスがずれなかったんだと思う。もちろん 10 年経って、エモーショナルな気持ちになってもらいたいという気持ちでつくってはいたんですけど、まさかこんなに上手くいくとは思わなかった、という感じですよね」と感慨深い様子で付け加えた。
さらに話題は、映画の最後に登場するエモーショナルな「10 年後の 3 年 E 組集合イラスト」について。当初、このイラストを含むエンドロール後のパートは構想に無かったといい、「宣伝プロデューサーから 10 年後の全員が登場するというアイデアはどうですか?と来て。それはすごくいいアイデアだということで、宣伝プロデューサーと急いでプロットだけつくって。上江洲さんには申し訳ないんですけど、急いでつくってもらった」と障子プロデューサーが明かすと、上江洲も「僕からすると若いスタッフの方たちが優秀なんですよ。若い人たちが『暗殺教室』をちゃんと盛り上げようと思って動いてくれたのがうれしかった」と回答。
さらに福山も「最後の同窓会的な部分は俺だけ知らされてなかったんです。でも(出番順が書いてある)香盤表には、エンディング後のバートは当日みんなに渡しますって。そんなこと書かなきゃいいのに。でも何も知らされずに帰されるわけなんで。観る頃には忘れているわけですよ。だから皆さんと同じようなサプライズを僕も味わったわけです」と述懐。
もともと福山は、スケジュールの関係で試写では観ることができずに、自宅で映像を鑑賞することになったそうで、そのサプライズ映像もそこで鑑賞したという。「それはいわゆるプライベートの空間なので、無防備だったわけです。だからこの 10 年の中で、関わっている『暗殺教室』への思いではなくて、これくらい作品として観た時に感じ方が違うんだとか、いろんな感情がいっぺんにきちゃって」と明かす福山は、今回はスケジュールの都合上ひとりで収録したということを踏まえ、「先生のことをみんなが思ってくれるという 1 本になっている中に、さみしい部分はあったけれども、今回はひとりで良かったんだと本当に思えた 1 本でしたね」としみじみ。
さらに「当時は、自分のことで手一杯なところもありましたし、後輩の子たちのことを思ったりもあったんですけど、暗殺教室によって自分の中に芽生えたものもたくさんあるので。当事者のひとりとして、この 10 年の時間がかもし出すものを味あわせていただいたのが、僕の人生の中でもとても貴重な、すばらしいものをいただけたと思っています」と力強く語った。
そして最後に「あなたにとって『暗殺教室』とは?」という設問が。まずは障子プロデューサーが「僕にとって『暗殺教室』は 2 度目の青春だと思っていて。学生時代の青春だったり、甘酸っぱさや、成長といったものを追体験できる作品だと思っていますし、今回この映画に関わったスタッフも含めて、そういう感情を持ちながら仕事をできたので、本当に楽しくやってこれたなと思います」とあいさつ。さらに「10 周年プロジェクトとしては映画が最後になるんですけどそれ以降も、皆さんに楽しんでいただける企画を用意していますので。それを明日発表することができますので楽しみに待っていただければ」とコメント。
続く上江洲も「障子さんに言われちゃいましたが、本当に、大人になってから青春をやらせてもらえたなという 10 年が『暗殺教室』だったんです。あの時はクラスメイトのひとりという感じでやっていたなということを思い出したりして。僕にとっても 30 代の青春だったなと。あの時の仕事は大切な思い出で、それはきっと死ぬまでその思いを抱いていくような人生ですね」とコメント。
そして最後に福山が「個人としては、人生のターニングポイントになったとかいろいろあるんですけど、冷静に考えると、あの場所がそのまま僕らにとっての学び舎だったなと思うんです」と切り出すと、「実際、僕自身が『暗殺教室』に関わるまでの作品の向き合い方とか、いい作品を作りたいっていう根本的な思いは何も変わってはいないんです。けど、この『暗殺教室』を経るにあたって、自分の中でどんどんその形が変わっていって。卒業の時を迎えるときには、今までの自分では考えられないような感情であったりとか、自分の中で自然と役に対する確信めいたものが出てきたりとか。そうした形で得られるものがとても大きかったのがこの『暗殺教室』、そして殺せんせーという人物だったんです」とコメント。
さらに「やっぱりこの『暗殺教室』の殺せんせーを通して、自分の学生体験、そして根幹的な教育と、それを享受する人たち、人の形だとか社会の中の清濁あわせもったものとして、多くの方の心に届けられるようなものに関われたということが、僕にとってはとても重要だったので、僕の中では暗殺教室自体が学び舎だったなと思っています」と会場に呼びかけ、イベントを締めくくった。
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(C)松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会2025



