
第 38 回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント部門」公式出品作品として上映され、初日上映チケットが販売開始からわずか 4 時間で完売するなど、大きな注目を集めた映画『藍反射』(らんはんしゃ)。 映画祭での上映後、「性別問わずたくさんの人に見てほしい」「公開されたらまた見に行きたい」といった熱い感想が多数寄せられ、その圧倒的な後押しを受ける形で、この度、正式に劇場公開が決定。
公開日は、女性の権利向上や社会参画を呼びかける国際的な記念日「国際女性デー」(3 月 8 日)にあわせ、2026年 3 月 6 日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、3月 13 日(金)よりキネカ大森にてスタートします。公開決定に際し、山崎怜奈さんら著名人からの応援コメントも到着!
<コメント>
●バービー/お笑い芸人
主演の道田さんの存在があまりにもリアルで、物語が自分の胸の奥にするりと入り込んでくる。仕事も私生活もそれなりに満たされていて、今すぐ子どもが欲しいわけでもない。なのに、婦人科系の疾患から“産めないかもしれない未来”を告げられた瞬間、世界の色が変わってしまう。女性としての機能に“不全”を突きつけられたとき、自分の価値までゆらぐようなあの感覚。言葉にできないその痛みは、他人から見れば「よくあること」なのかもしれない。でも、当事者にとっては、簡単に片付けられるものではない。この映画は、その名付けられない戸惑いや孤独、胸の奥のざわつきまでそっとすくい上げてくれる。観客が“あの瞬間”の呼吸や鼓動までも追体験してしまうような、優しくて残酷なリアルさがある。
●山崎 怜奈/タレント
誰にも言えずに抱える身体や心の不安、そのひとつひとつにそっと寄り添いながら、誰もが決して他人事とは思えない温度感で繊細に描こうとしている。そんなやさしさと静かな強さを持った作品でした。自分自身や大切な人の身体を大切にするとはどういうことか、向き合うきっかけになってほしいと思いました。
●陣内 貴美子/スポーツキャスター
私自身も不妊治療を経験し、子どもを授かることは叶いませんでした。だからこそ、はるかの葛藤や戸惑いに深く共感しました。決して他人事ではない。自分の心と体に向き合う時間の大切さや誰かを思いやるきっかけを静かに教えてくれる作品でした。
■なぜ、これほど支持されたのか?―実体験を起点とした“私たちの物語”
映画祭で観客の心を掴んだ本作の原点は、企画・プロデュースを務める気象キャスター・千種ゆり子が、26 歳で早発閉経と診断された自身の実体験にあります。しかし、描かれるのは千種の経験そのものではありません。“柔らかい社会派”として、認知されづらい悩みや社会課題に寄り添った作品を描き続けてきた野本梢監督、エグゼクティブプロデューサーの稲村久美子と共に、千種の個人的な体験をより普遍的な物語へと再構築しました。生理不順や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といった、多くの女性が悩む身近なテーマが描かれ、自分自身や身近な人との関係としてとらえやすい作品となっています。3 月 8 日の国際女性デー周辺には、著名人や婦人科医の登壇イベントなども予定しています。映画を通して自分の身体や気持ちと向き合う機会を提供し、社会的なムーヴメントへと繋げていきます。
【映画『藍反射』公開情報】
2026 年 3 月 6 日(金)~12 日(木)/ヒューマントラストシネマ渋谷
2026 年 3 月 13 日(金)~26 日(木)/キネカ大森 全国順次公開
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