代表作 Netflix オリジナルドラマ「全裸監督」(19)、映画『ミッドナイトスワン』(20)の内田英治が原作・脚本・監督を務め、マッチングアプリによって増えた“出会い”の裏に仕掛けられた恐怖を完全オリジナルで描く、新感覚サスペンス・スリラー『マッチング』が全国公開中。
映画『マッチング』の大ヒット御礼舞台挨拶が、3 月 5 日(火)東京・TOHO シネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の土屋太鳳をはじめ、共演の佐久間大介、金子ノブアキ、内田英治監督が大きな拍手に包まれながら登壇した。
土屋が本作を鑑賞したばかりの観客に対し「いかがでしたでしょうか」と聞くと、会場からは大きな握手が起こった。続けて、「大ヒットの御礼を伝えることができるということは俳優部としてこんなに嬉しいことはありません。エンドロールを観ていただいたかと思うのですが、本当にたくさんの方々のパワーが注ぎ込まれた作品になっています。その方々の分も含めて今日は皆さんと楽しみたい。」と笑顔でメッセージを送った。佐久間は「また大好きな舞台挨拶ができて嬉しい!大ヒットということで皆さんが何回も映画を観に来てくれたり、いろんな方と一緒に観にきてくれているからだと感じています。」と大ヒットの御礼を述べた。金子は「影山で〜す」とお茶目に挨拶、それに対し土屋「こわいよ〜」とツッコみ、会場からは笑いが起こった。金子は続けて「ヒットしているということで、自身がつくったキャラクターが皆さまの手によってさらに成⻑して育っていっていることが嬉しいです。」とヒットの喜びを噛み締めた。監督は「この前さっきゅん(佐久間)さんと映画を観に行ったんです。そしたらお客さんがいっぱいいて。これは本当にヒットしているなと思った。」と述べると、土屋と金子は「何で誘ってくれなかったんですか〜」と少し寂しそう。監督「順番でいきます!」と返し、監督は改めて「学生さんとかがいっぱい入っているのをこの目で見てきたので、もっともっと広めたい。」と語った。2 月 23 日より全国劇場公開した本作はオープニング 3 日間の累計で興行収入 2.9 億円、20 万人を動員し、見事、興行成績ランキング実写映画初登場 1 位を獲得!その後も快進撃を続けており、2 週目も邦画実写映画 1 位にランキング、累計動員は 39 万人、興行収入 5.5 億円の突破し、原作小説も SF ホラー小説ランキング 1 位を獲得、重版も決定!と発表されると、会場からは大きな拍手が。改めて大ヒットへの気持ちを問われると、土屋は「感無量です。輪花とみんなが今後どうなっていくのかが私たちも覗いてみたい気持ちでいます。監督がメガホンを取ってもらわないとその先が見れないな〜。」と続編をおねだり。
公開後、友人や家族など周辺からの感想や反響、意外な反応について聞かれると、佐久間は「今朝のラヴィット!放送後に、麒麟の川島さんが感想を言ってくださったんです。さっくんの役が怖すぎる!というのと、太鳳ちゃんがかわいそうすぎる!って、川島さんはずっと太鳳ちゃんを気にしていましたよ。」と川島とのエピソードを語った。土屋は、「家族と観に行ってポップコーンを買ったんですけど、全然進まなくて。(笑)皆の反応を見ながら、こういうところで驚くんだ〜と思っていました。」と、家族が作品のギャップに驚いている様子を語った。金子は「何度も足を運んでくださる方が多いという印象です。いろんな観点から物語を楽しむことができるという評判をいただくので、それは本当に冥利に尽きると言いますか、嬉しいです。」と観客への感謝を語った。佐久間も「皆さんの感想をよく観るんですけど、いろんな考え方とキャラクターがどんどん膨らんでいってて。」と感想を見ていることを明かすと、金子も「キャラクターが成⻑しているよね。」と、観客の反応ににっこり。監督は「この映画に関わったスタッフからメッセージをもらったりしましたね。スタッフと共有できるのは嬉しいです。」と⻑く共にしたスタッフからの言葉が嬉しいと語った。
ここで、SNS 上での鑑賞後の感想やコメントを紹介し、それに対しキャストが回答。
一つ目、「愛を求め愛に狂ったサイコスリラー作品!狂気的な役を演じる役者陣の演技に震えた。普段とのギャップがありすぎる佐久間くん、凄かった。太鳳ちゃんもこういう役、良いよね。映画と役者陣が最高にマッチングしてた映画でした!」に対し、金子は「一行目、もうそのものずばりだと思う、そういう作品だなと。」と感嘆の様子。佐久間は「愛が大事ですからね。」と、土屋も「映画と役者陣が最高にマッチングしてたという言葉が本当に嬉しい。その時の現場のリアルをちゃんと感じてくださって、届いたのが嬉しい。」と嬉しさを噛み締めた。また、自身のギャップに関して、佐久間は「吐夢は静かなんですけど、だんだん人間味が溢れてくるのが素敵だなと。」とキャラクターを分析すると、監督から「あっちが本当の佐久間くんなんでしょ?」というツッコミが。佐久間が「俺の性格わかっているでしょ!」と返すなど、改めて仲の良さを発揮した。
続いて、「太鳳ちゃんがこの作品を「マッチングアプリの善し悪しでない」と言っていたけど、本当にそう思う。マッチングアプリを利用してもしなくても、いつか、ああなっていたかな...と思うなぁ。それはそれで怖い」という感想に対し、土屋は「どっちにしろ吐夢と影山は輪花に会う努力を積み重ねているから、マッチングアプリがなくても輪花と会っていたのかなと思う。」と深い回答を披露した。
三つ目の質問、「映画見終わった後、マッチングアプリから通知来てちょっと怖かった...タイミング良すぎよ」に対し、キャストからは「おぉ〜」という声が。佐久間が「これは確かに怖いかも。友達でマッチング観た後に帰り道が怖かったってすごい言われます。吐夢が後ろにいるんじゃないかって。」と周囲の反応を明かすと、土屋も「確かに。後ろ見ちゃうかも!」と同意した。
続けて MC から「ぞっとした瞬間はありましたか?」と聞かれると、土屋は「クローバーと、水族館が怖すぎて。幸せだけだと思っていたから、だけど表は裏で、裏も表。要は裏も表もないんだなって。」と『マッチング』を経験した後に“クローバー”への印象が変わったことを明かす。そして、金子のインナーを指しながら「それクローバーじゃないですよね?」と恐る恐る聞くと、金子は「パンジーですっ!」と否定。しかし、土屋が「でも、パンジーの花言葉知ってます?“私を思って”なんですって。」とトリビアを明かすと、佐久間が「この作品に近いものがあるね。」と花言葉の話題で盛り上がった。
四つ目の質問、「内田監督の作品って金魚とか水槽を劇中でよく目にする気がする。マッチングしかり、ミッドナイトスワンしかり。なにかしら人の心を写したり心情を表す象徴に思える。」に対し、監督は「確かに意識はしていないけど、デビュー作も水槽を見ながら喋っているというシーンがあった。水槽は見てる役者さんが自分と向き合えるから、金魚を見ているんじゃなくて自分を見ている。そう言われて確かによく登場するなと思った。」と水槽のエピソードを語った。それに対し、土屋は「私の母が、人はどの水槽で生きるか、どの水槽に入るかだよ。人間と金魚はちょっと似ている、どの世界で生きるかだよ。」と母親から言われたエピソードを明かし、監督がすかさず「それいただきます!」と反応した姿に、会場からは笑いが起きた。
五つ目の質問、「アメリカのビックリサスペンスホラーに似ているような作風。監督の楽しませよう精神を感じた。登場人物を魅力的に作りこんでいるし、表現する役者さんみんな凄い!吐夢を貞子みたいな新しいヒールにするっていう監督の狙い?もわかる気がする。」に対し、監督は「アンチヒーローが昔から好きで、だから確かにそういうイメージはあったかもしれません。みんなするどいですよね。」と感心している様子。そこから吐夢の最後の笑顔に関しての話になると、土屋が「あれ監督の意図はあったんですか?何パターンか撮ったじゃないですか。」と監督に質問。それに対し、監督は「現場の空気感、ライブ感で決めるようにしていた。あの空気感で彼があの演技をしたから、その演技を信じましたね。」と話し、佐久間も「一番最後にやったパターンがあれだったんですよね。」と撮影の裏側を語った。
「Aimer さんの 800 聴いてる エンディングに 800 が流れた瞬間、涙が一気に溢れた。切なくて、胸が痛くて。でも愛とか人生ってそうだよなと。また映画マッチングが観たい。800 が聴きたい。よし、仕事休みの日に行こう。」という感想に対しては、佐久間が「Aimer さんの作り出す世界とこの『マッチング』が調和性が高いなと思いましたし、Aimer さんもすごいこの作品気に入ってくださっていて。」と嬉しげ。金子も、「試写で最初に観た時に、エンドロールを観ている試写室の空気が浄化されていく感じで。本当にすごく合っていると思った。」と Aimer の主題歌とマッチングとの調和を語った。また、キャストより 3 月 8 日(金)より全国の劇場にてコメンタリー上映が開始することが発表。金子は「すっごい楽しかった。」と話すと、監督も「1 回観た人はもっと楽しめると思う。」と観客にアピールした。
最後に、監督が「マッチング、まだ始まったばかりです。これからまだまだ上映が続きますので、周りの友人や知り合いに声をかけて輪を広げていってもらったら。」と、土屋が「コメンタリー上映も始まりますしもっと輪花たちと繋がって、大切なこと・ひと・ものについて語り合ってほしい。登場人物のキャラクター以外に存在感を出している美術、照明、カメラワークなどについてもコメンタリー上映で聞けると思うので、これからも劇場でお待ちしています。」と締め、大きな拍手の中イベントは幕を閉じた。
----------------------------
制作・配給:KADOKAWA C2024『マッチング』製作委員会