55 年に渡って愛され、もはやカルチャーとなった国民的アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」。子供から大人まで人々が、妖怪や怪奇な現象に怯えながらも、一度は友達になりたいと願った鬼太郎とその仲間たち。2023 年、水木しげる生誕 100 周年記念作品となる本作は、初めて語られる鬼太郎の父たちの物語―かつての目玉おやじと水木の出会い、そして二人の父たちの運命を描いた映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。遂に 11 月 17 日(金)に公開され、全国にて大ヒット上映中。
本作の大ヒットを記念して、監督の古賀豪、脚本の吉野弘幸、キャラクターデザインの谷田部透湖が登壇!大ヒットの喜びと共に、水木しげる生誕100年の記念作品というプレッシャーの中、どのように制作していったのか、それぞれの水木しげるへの想いと共に熱いトークショーとなりました。
公開4週目となった本作は 12 月 8 日(金)~12 月 10 日(日)の興行収入は248,932,300 円、週末動員は 166,303 人と驚異の前週比 131%を記録し、公開から 3 週連続で前週比アップ!国内映画動員ランキングは3位となった。さらに 11 月 17 日(金)~12 月 13 日(水)までの 27 日間で累計動員数約 86 万人、さらに興行収入が12億円を突破!勢い衰えることなく、間もなく公開 1 か月を迎えようとしている本日、スタッフ陣が登壇し映画の誕生について語り明かす公開後イベントが実施された。
満席の観客席は老若男女の幅広いお客様が詰めかけ、既に 10 回以上見たという熱い観客の姿も多く見られた。そんな熱気あふれる場内に MC の呼び込みでスタッフ陣が登壇すると、あたたかい拍手が。本作は口コミなどで大きな広がりを見せているが、その反響はスタッフ陣にも届いているようで古賀監督は「口コミで広げて頂き、ありがたいです。この映画はお客さんたちの映画だなと思います。」と感謝の言葉と笑顔を見せた。吉野さんは公開してすぐはエゴサを控えていたようで、11 月 18 日(土)に実施した舞台挨拶時に笑顔の監督たちをみてホッとしたと明かした。また、谷田部さんは「私は昔から鬼太郎が好きでしたが、中学や高校の友人からも映画を観たよ」と、連絡が自身の元に届いたと嬉しそうに話した。
制作の始まりについて、古賀監督は「“鬼太郎誕生”というタイトルは最初から決まっていて、最後に鬼太郎が産まれることも決まっていた」と作品の始まりについて明かすと、会場からは驚きの声が上がった。また、シナリオについて古賀監督と吉野さんは何度も検討を重ねたと言い、吉野さんは「映画は TV シリーズ第 6 期の前日譚となるが、14 話で出てきたイケおじの鬼太郎の父と、ワトソンのような水木で当初は書いていた」と語るが、内容については迷走をしていたという。
その後、古賀監督からオファーを受けてキャラクターデザインとして入った谷田部さんがシナリオ会議に参加を希望、その場で絵を描き、キャラクターの性格などのアイディアも提案し、徐々に作品の方向性が決まってきたと話す。谷田部さんはキャラクターを作り上げていく上で、水木しげる先生の絵を意識し、鬼太郎の父は水木先生の丸っぽい目を意識したと明かす。さらに水木について SNS でも話題になっている、当初は髪型がオールバックだったことについて、谷田部さんは「水木は野心家、猛烈サラリーマン、復員兵という設定があったので今の髪型に変わった」と話すと、更に古賀監督は「キズを付けたのは、(戦争で)誰にもケアされずにいた。その過去を忘れたいが忘れられない。最後に、額にあるキズをつけることで、(自分に負った心の傷を)表現した」と明かした。また SNS でもトレンド入りをした“長田幻治”のキャラクターついて、吉野さんは「谷田部さんの仕業です!(笑)」と笑いを取ると、谷田部さんは「古賀さんの仕業でもあります!(笑)」と、さらに会場の笑いを誘う場面も。また、古賀監督は「最初から長田と乙米推しだった」と話すと、会場からは大きくうなずく観客たちの姿も!続けて古賀監督は「龍賀一族もサイドストーリーが作れるほど、作りこんでいた。(実際の映画では)匂わせ程度だったが、気が付いてくれている人も多くいる」と話すと、吉野さんは「しかも、それが当たっていることが多い!」と、映画を観た方の考察、更にはメインキャラクター以外への愛情の深さにも喜びを見せた。
また哭倉村(なぐらむら)について、龍賀屋敷、哭倉神社、地下工場や、鬼太郎の父が入っていた温泉など、村の細部までもこだわり抜いているが、その村については日本の色々な村を参考にしたと話す。その中で、谷田部さんが、昔旅行で行った旅館の話を聞き検索したうえで、ロケハンへ。「湖の近くに小さな集落があって、ココだ!と思った」と参考になった村のきっかけになった話を披露。
そして、「ゲゲゲの鬼太郎」と言えば妖怪だが、MCよりそれぞれ好きな妖怪について聞かれると古賀監督は「さがり」と挙げ、「シリーズで1本作ることは、無理な妖怪。でもこの作品では“さがり”史上一番輝いた作品だと思う」と会場を笑わせた。吉野さんは「狂骨」を挙げ「(映画の)ラストで観た時にいいものが出来たと思った」と本作のラストシーンでの見せ場を振り返った。そして、谷田部さんは「鶴瓶火と悩んだ」と頭を抱えながらも「河童の長老」を挙げ会場からも納得の声が上がった。
最後に、ここまで応援をしてくれた観客、そしてこれから映画を観る観客へ向け谷田部さんは「色んな人に観てもらいたいと思っていたのですが、こんなに沢山の人に観てもらえる作品になるとは。これからも色んな人に観てもらえたら嬉しいです」と笑顔を見せ、吉野さんは「映画が受け入れられるか不安だった。でも、皆さんに受け入れて貰えて本当に嬉しかったです。本当に皆さん、ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べた。最後に古賀監督は「我々は作って手が離れて、映画が公開したらお客さんのもの。ここまで育ててくれて感謝しています。今後も是非、応援して周りの人に勧めて力を与えてほしい」と語り、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
冒頭からエンドロールまで見逃せない、初めて語られる鬼太郎の父たちの物語。SNS では本作の舞台である、因習が渦巻く哭倉村を「因習村」、映画を見ることを「入村する」などの言葉が生まれ、特大ムーブメントを巻き起こし続けている本作。是非、劇場のスクリーンで体感していただきたい。
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『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』全国公開中
配給:東映 ©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会