秋★枝氏による同名人気コミックを、神尾楓珠主演、西野七瀬ヒロインで映画化した『恋は光』が、6 月 17 日(金)より TOHO シネマズ 日比谷ほかにて全国公開。
この度、4 人の大学生が「恋」の定義を巡って大論争を繰り広げる文科系哲学恋愛映画『恋の光』の公開を前に、“恋愛成就の神社”として人気の東京大神宮(東京・飯田橋)にて大ヒット祈願イベントが開催。神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみかが出席し、境内で大ヒット祈願の祈祷を受け、その後、トークセッションが行われた。
4 人はそれぞれが演じたキャラクターをイメージした浴衣姿で登場! 神尾は浴衣に加え、演じた西条のビジュアルに寄せてメガネも着用しての出席となったが「今日は丸眼鏡だけど、本編では四角なので、そこも面白いかなと思います」とアピール。主要キャストの4人全員が集うのは撮影以来、約 1 年ぶりとなったが、神尾は「みんな(1 年前と)雰囲気が全然違うので新鮮な感じですね。映画の中では 4 人で集まることがなかったので、西条としてはドキドキしますね」と笑顔で語った。西野は、イベント直前に参加した御祈祷を振り返り、「玉串の奉納のやり方を事前に巫女さんから教えていただいたんですけど、メチャメチャ緊張しちゃって...。試験みたいで、手に取った瞬間に頭が真っ白になってフリーズしてしまいました...」と苦笑交じりに明かした。
完成した映画について、神尾は「映画を観ているというより、小説を読んでいるような感覚。会話のテンポや出てくるワードも文学的で、観終わって清々しい気持ちになるなと思いました。今までの恋愛映画にない作品だなと思います」と手応えを口にした。西野は「景色がすごくキレイで、“夏感”が伝わってきました。4 人の登場人物たちがその中にいるのを俯瞰で見られて、奇妙な珍しい関係性をのぞき見しているような感覚で楽しかったです。これまで自分の姿をスクリーンで見ることに慣れていなかったんですけど、この映画で初めてちゃんと自分を1人の登場人物として見ることができて、純粋に楽しめました」と充実した表情で語った。馬場も「私も自分の映画をなかなか客観的に見れないんですけど、この映画は一応お客さんとして見れて『この映画面白い!』とシンプルに思えました。会話のテンポをみなさんにも楽しんでいただけると思います」とうなずく。平は、オール岡山ロケで行われた撮影を振り返り「“晴れの国”でどこに行ってもキレイでしたが、映像になるとすごく美しく、淡い色で“青春映画”という感じがしました。そこでキャラクターの個性が際立って活き活きしていて、クスっと笑えるところもあったし、脚本で読んだ時よりも、映画を観終わってさらに『面白い!』と思いました」と満面の笑みを浮かべた。
恋する女性が光って視えてしまうがゆえに、それを煩わしく思い、恋を遠ざけて生きてきた西条(神尾)、素直に自分の気持ちを打ち明けられない北代(西野)、恋とは何かを探求する東雲(平)、他人の彼氏を奪いたくなってしまう宿木(馬場)という個性あふれるキャラクター達が登場する本作だが、キャスト陣それぞれ、自分は誰に近いと思うか?と尋ねると、驚くことに神尾、西野、馬場はまさかの「宿木」という回答で、平ひとりだけが「北代」という意外な状況に...。神尾さんはその真意について「消去法なんですけど、(自分は)全然、西条ではないんです。東雲ほど純粋な気持ちで恋を知りたいと思っているわけでもないし、北代は『好き』という気持ちがありつつも、一歩引いて周りを優先するけど、それは僕はできないなと思う。どちらかというと、自分の気持ちに素直に『好き』と言う宿木に近いのかな...?」と説明。西野は神尾の言葉に「ほとんど一緒」と深くうなずき、「宿木ほど積極的に行けるかというと、私はそうでもないので、憧れもあると思います。うらやましいですね。普通は、恋人がいたらあきらめるのが一般的だけど、むしろ燃える...(笑)。『この人、すごいカッコいいな』って思っちゃいます」と語る。馬場は、「私は他人の彼氏がほしくなったことは一度もないけど(笑)」と前置きし「恋って考えてするもんじゃないというスタンスでいるのが宿木。そこは私もそうだなと思います。恋って感覚的なもので、言葉にできるものじゃないし、『好き』と思ったらそれはもう恋だと思います」と宿木の恋への向き合い方に同調する。
そんな3人を尻目に平は、「北代さんです」と答えつつも「(3人の答えが)意外でした...。ちょっとわかんなくなりました」と困惑した様子。「(自身に)積極性はないので、気になっても一歩引いちゃっている感じが北代かなと思いました」と分析する。
一方、女性陣から見て西条はどういう存在であり、どこに魅力があると思うか?と尋ねると、西条の幼なじみである北代を演じた西野は「(西条を想っている)北代も、どういうところが好きかとかは言ってないんですよね。一緒にいるうちに何となく好きになったのかな?一緒にいる時間の居心地の良さ――相性がいいんじゃないかな?性別を気にせず、友達のように接することができるし、あとはイジりがいがあると思います(笑)」と指摘する。一方の平は、「誠実なところ。真面目ですごく素直だったりもしますし。あとはギャップ?現代にいなさそうな“不思議くん”みたいなところ?」と意外な魅力を掘り下げる。馬場も、「ちょっと変なので、一緒にいたら面白いなとは思いますし、なんだかんだ『イヤ』とか言いつつ、付き合ってくれるんですよね。断ったけど来てくれる、意外と優しいところがある」と変人ぶりと意外な優しさに一票!女性陣の答えにうなずきつつ、神尾は「やっぱり誠実というのが近いのかな?ちゃんとそれぞれと最後まで向き合って、最終的に自分で決めるんですよね。おざなりにしないで向き合うというのは、意外とできないし、女性に対して苦手意識がありつつ、ちゃんと向き合うというのはえらいなと思います」とその魅力について語った。
この日は、登壇陣に理想の夏デートについても質問。神尾は「花火大会ですね」と即答。「僕は江戸川区出身なんですけど、江戸川の花火大会に行きたいです。中学の頃から、彼女と花火大会に行くのが憧れでした。それはいまも良いなと思います。高校の時、男友達とみんなで浴衣を着て行ったことはあるんですけど、彼女ととかはしたことがないんです」と花火大会デートへの憧れを口にした。西野は「暑いのが苦手なので、涼しいところに行きたい。川遊びとかラフティングをやってみたいですね」と語り、平は「神社が好き」ということで神社巡りを希望。馬場は「私も暑いのは得意じゃなくて、昼間はあんまり出たくないので、夕方くらいからビアガーデンに行きたいですね」と夏ならでは、大人ならではのデートを提案してくれた。
イベントの最後に神尾は本作について「今までにない、不思議な感覚になる映画です。4 人の会話を聞きながら、自分にとって恋って何なんだろう?と考えていただけたらと思います」と呼びかけた。ちなみに、神尾は本作を通じて「恋」についてどのような結論に至ったのか?と尋ねると「考えましたけど、考え過ぎてよくわかんなくなりました(笑)。映画を通して、恋ってひとそれぞれなんだなって実感しました」と明かした。
©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会