「伝えたいことに集中するんだ」ジョニー・デップにユージンが憑依!『MINAMATAーミナマター』本編映像解禁

「伝えたいことに集中するんだ」ジョニー・デップにユージンが憑依!『MINAMATAーミナマター』本編映像解禁

『MINAMATA―ミナマター』を9月23日(木・祝)にTOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開中。

今回解禁された映像は、ユージン(ジョニー・デップ)がアイリーン(美波)に写真の撮影方法を教えるシーン。チッソの工場が望める高台に立つ2人。「感情に支配されてはダメだ 何をとるべきかだけ考えろ 伝えたいことに集中するんだ」という言葉から、これまで報道写真家として、沖縄や硫黄島の戦地で命の危険にさらされながらもジャーナリズムの先頭で闘ってきた彼の姿勢が伺える。さらに場面は変わり、暗室でのシーン。写真を現像する工程に強いこだわりを持っていたというユージン。アイリーンに丁寧に教えていく。すると突然、ユージンが「“パシャッ”」っと手で構えたカメラでアイリーンを捉える、不意打ちのチャーミングな行動に!写真を介してふたりの心が通じあう瞬間を捉えている。この高台でのシーンは、アイリーン・スミス氏ご本人が、まさにユージンがそこにいるような不思議な瞬間だったと振り返る。アートのような陰影の効果を生み出す暗室でのこだわり、ジャーナリストとして伝えたいことを懸命に追い続けた揺るぎない信念。そして時に見せるチャーミングな人懐こさ。写真家、そして人間としてのユージンの魅力が伝わってくるシーンだ。

アンドリュー・レヴィタス監督はユージン・スミスについて「ユージンは最も苦しい瞬間の中に、光と愛と人間性を見出した。それは非常に難しいことだ。でも、彼のレンズを通して見れば、最も暗い瞬間でさえ世界は美しい場所だと分かる。人生は贈り物であり、祝福に満ちたものであると、彼は伝えてくれる。」と、彼と彼の写真について絶賛のコメントを残している。そんな、ユージンが人生をかけて写し出した水俣の世界観を映画で再現するため、本作では小道具や衣装といった細部にまでこだわっている。例えば劇中でジョニー・デップ扮するユージンが使用しているカメラ。これはユージンが実際に水俣で使用していたカメラとレンズを特定するため、映画の製作チームが彼の税関申告書を追跡してまで探し当てたもの。さらに衣装についても、すべての衣装を一から制作し、とりわけユージンとアイリーンの衣装に関しては当時の写真を参考にしながら丹念に再現するという徹底ぶりだったという。
監督が「本作はユージンが写真を通して私たちに伝えてくれたことを映像で見るチャンスだ。私たちが視覚的に成し遂げたことを見てもらいたい」と自信を持って語るとおり、製作陣とジョニー・デップにより、ユージンの遺志を見事現代に蘇らせた本作。ぜひ、そのメッセージをスクリーンで受け取っていただきたい!

(C)2020 MINAMATA FILM, LLC

最終更新日
2021-09-26 18:00:00
提供
映画の時間編集部

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