吉本ばななの原点とも言える名作ラブストーリーが、33 年の時を経て映画となって生まれ変わる。映画『ムーンライト・シャドウ』は 2021 年 9 月 10 日(金)全国ロードショー!
この度、映画公開に先駆け 9 月 1 日(水)に『ムーンライト・シャドウ』の完成報告会見イベントを実施!会見には主人公・さつき役を務めた小松菜奈さん、さつきの恋人・等役の宮沢氷魚さん、等の弟・柊役の佐藤緋美さん、柊の恋人・ゆみこ役の中原ナナさん、そして原作者の吉本ばななさんの超豪華メンバーが勢揃い!
いよいよ来週に公開を控えた本作の完成報告会見が実施されました!会見には主人公・さつき役の小松菜奈さん、さつきの恋人・等役の宮沢氷魚さん、等の弟・柊(ひいらぎ)役の佐藤緋美さん、柊の恋人・ゆみこ役の中原ナナさん、本作の原作者・吉本ばななさんが登壇しました!まず小松さんが「最初は一人のシーンから撮りはじめて、冬場の撮影で肺に入る空気さえも冷たくて、孤独を感じる時間も多かったのですが、やっとみんなと再会できた時の嬉しさはすごく愛おしい時間でした。そして今日この会見には来れなかったエドモンド監督の想いも、私たちが届けられたらいいなと思います。」、宮沢さんが「いよいよ 9 月 10 日に皆さんにお届けできると思うと、とれも嬉しく思います!今日は色々な話が出来ればと思います!」、佐藤さんが「柊役で出演することが出来てとても幸せに思います。エドモンド監督含め、キャストの皆さんと笑顔で作品作りに携われて、まもなく公開を迎えると思うと嬉しい気持ちでいっぱいです。」、中原さんが「今日はこの場に立ててすごく光栄です。よろしくお願い致します。」、吉本さんが「宝物のようで、ご褒美とも思える素晴らしい作品になりとても嬉しいです。色々なことを乗り越えて、無事に撮り終えられたことに感謝しています。」とそれぞれ挨拶。
まずは小松さんが主演を務められたときの気持ちについて「私が生まれる前から原作はあって、ばななさんが「キッチン」を書かれたのが 24 歳で、私がさつきを演じたときも 24 歳だったので、不思議な縁を感じてとても光栄で嬉しく思いました。」と明かしました。そして吉本さんが「小説を書くときは頭の中の人達の思いだけを描くんですが、映画では小松さんがさつきを演じてくださったことで、肉体のぬくもりを失ったんだなということが伝わりました。」と絶賛すると小松さんは安心した様子を見せていました。
そして劇中で、さつきと等が「鈴」をきっかけにして導かれるように出会い、恋に落ちていく姿が描かれていくことにかけ、「忘れられない出会い」について話が及ぶと、小松さんは「友達の友達が地方に住んでいて古着屋をやっていると聞いて、偶然その土地に仕事で行くことがあったんです。その時は相手の方の名前も場所も知らなかったんですが、ふらっと入った古着屋で出会った方がなんとその友達で、こんな素敵な引き合わせあるんだなと思ってすぐに友達に報告しました(笑)。そこで購入した服もとても印象的に残っています。」、宮沢さんは「舞台で 3 度共演した俳優さんがいるんですが、その人がいるから今の自分がいるなと思うんです。初めて会った稽古場で若手メンバーだけでリハーサルしてたんですが、その時にダボダボの古着に真っ赤な靴下を履いて、サングラスをかけてオールバックの怪しい人だったんですよ。異様な空気感が漂っていて、仲良くなれるか不安だったんですが、稽古初日からすごく仲良くなったんです。人は見かけによらないなと改めて思いました。」、佐藤さんは「犬を飼っているんですが、実は犬アレルギーなんです(笑)でも犬が大好きで大きい犬を飼いたいなと思っていたら、家族が飼うことを考えていたんです。トイプードルとチワワの MIX ですごく小さいんですが、一瞬で虜になってしまいましたね。モジャモジャなので、モ“ジョ”という名前をつけました!笑」、中原さんは「この作品が初めての映画出演で、演技も初めてだったんですがみなさんに温かく迎え入れてくれて、この映画との出会いが私にとって人生の中で忘れられません。」、吉本さんが「自分の子供を産んだ時ですね。お腹にいるときは超音波ではどんな顔をしているか分からないから、苦手な顔が出て来たらどうしようと不安だったんです(笑)でも産まれて来てくれた時の表情を見たらすごく好きな顔だったので、それが一番忘れられないですね。」と貴重な出会いを嬉しそうに語ってくれました。
さらにここでマレーシアに住んでいるエドモンド・ヨウ監督がなんとリモートでサプライズ登場!エドモンド監督は「みなさんこんにちは。よろしくお願い致します。」と日本語で丁寧に挨拶しました。予想外の監督との久しぶりの再会に一同は大喜びの様子!監督はまず原作者の吉本さんへ「僕が「ムーンライト・シャドウ」を読んだのは 22 歳の頃でした。吉本先生が原作を書いたのも 22 歳頃と聞いて不思議な縁を感じています。親しみを持っていた作品を映画化するのは奇跡のようなことだと感じています。そして尊敬する吉本先生の作品を映画化出来て、とても光栄に思います。」と学生時代から触れていた思い出深い作品の映画化に万感の思いを吐露すると、吉本さんが「もともと「ムーンライト・シャドウ」は全部が夢かもしれないという話なんです。監督の撮る映像を観たら本当に夢のようで、ぴったりだなと思いました。」、さらに監督はキャスト陣に向けても「小松さんについては彼女がいないとこの作品は成立しなかったと思います。佐藤さんと中原さんは演技経験は浅いとは思えないほど、本当に熟練したような俳優さんのように思えました。等は宮沢さんしか考えられなかったので、僕が選んだ皆さんに間違いはなかったんだと思いました。」キャスト陣へ絶賛のコメントを寄せました。
あっという間に会見も終了に近づき、吉本さんが「原作自体は夢みたいなストーリーが描かれています。それが映画になった時に、何を見たのか不思議な感覚に陥り、また見たいと思える作品になっていると思います。時間が立って何度か観て頂いたあとに、何か変わるきっかけになると良いなと思います。」、エドモンド監督は「いまマレーシアでは映画館が休館しているので、日本の映画館で上映されるのはとても嬉しいです。ムーンライト・シャドウファミリーが努力してこの作品を作り上げたことをぜひ観て欲しいです!」、宮沢さんが「いま大変な状況の中、この作品でさつきや柊が愛した人を亡くしたように、皆さんも色々なものをなくしたと思います。誰かの背中を押せるような作品になったら良いなと思って作りました。少しでも希望を持って貰えたら嬉しいです。」、最後に小松さんが「この作品の好きなところは言葉ではない内面に秘めている感情を、監督が美しく儚く、希望の光のようなキラキラしたまなざしまでも撮ってもらいました。この映画は、自分なりの一歩で良いんだなとそっと背中を押して貰える作品になっています。私たちが届けたいものが詰まっていると思います。」と映画公開を心待ちにしているファンへ向けて、メッセージを贈り、終始和やかな空気の中、会見は幕を閉じました。
©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会