ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品『イン・ザ・ハイツ』が7 月 30 日より公開。
この度、ベニー(コーリー・ホーキンズ)とニーナ(レスリー・グレース)のデュエットシーンが解禁!夕焼けが照らすジョージ・ワシントン・ブリッジをバックにベランダで自分たちのこれからを楽曲「When The Sun Goes Down」にのせて歌いあう2人。すると突然ベニーが建物の壁に足をかけ、歩き出す!ニーナもベニーから差し出された手を取り、2人で壁の上をダンス♪
本作の振付を担当したクリス・スコットがこのシーンの撮影秘話を教えてくれた。「ここだけの秘密で、どうやって撮影したか教えてあげるよ。仕組みは、フレッド・アステアが『恋愛準決勝戦』(1951)で披露した、床と壁と天井の4面を使った有名なダンスシーンと同じなんだ。カメラとセットの壁が固定されていて、同時に回転する仕組みになっている。『恋愛準決勝戦』のシーンは屋内だったけれど、本作では外壁で踊るようにデザインされているんだ。このシーンのダンスは、アニメーションなどは加えられず、本当に全て踊っているんだよ!難しかったのは、実際に回転するセットを使って練習ができる時間が限られていたので、テーブルを逆さまにして階段に見立てたりして、『多分こんな感じになる』と想像しながら作り上げなくてはならなかったところだ。このような難しいシーンの撮影を成功させることができたのは、長年一緒に仕事してきた僕と、ジョン・M・チュウ監督と、撮影監督のアリス・ブルックスのお互いへの信頼があったからなんだ。ジョンとアリスは僕を振付師として信頼してくれている。僕は撮影監督のアリスが、僕のビジョンをカメラで捉えてくれていると信頼しているからね」。対してこの難しいシーンを実際に演じたレスリー・グレースは「本当に大変なシーンだった」と振り返る。「まるで遊園地の乗り物に乗っているような感覚だったの!壁のセットが完成するまで、リハーサルもできなかったから、映画の中でも最後に撮影されたシーンよ。ベニーとニーナにとっての大切なシーンだから、成功させるために、コーリーと私は愛と努力を沢山注いだわ。今までこんな風に踊ったことがなかったから、大変だったけれど、クリス・スコットのおかげで無事成功させられた。私たちの体の一部は、まだあのセットの上にあるんじゃないかって言うぐらい、身を粉にして頑張って、努力の甲斐があるシーンになったわ」。往年の名作ミュージカルへのオマージュも込められ、スタッフ・キャストが一丸となって取り組んだ、劇中屈指のロマンチックなシーンの全容は是非劇場でお楽しみください。
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