松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年松竹映画は100周年を迎えた。『キネマの神様』は、そんな松竹映画100周年を記念した作品。監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。
この度、新たなキャストとして出演が決定した北川景子が演じる昭和の銀幕スター 園子のキャラクタービジュアル、そして映画「キネマの神様」の実際の撮影シーンとしては初公開となる、貴重な場面写真が解禁となった!
北川は、2003年にモデル・女優としてデビュー後、2006年に『間宮兄弟』で映画初出演を果たし、同年にはハリウッドのカーアクション大作第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に出演。
つい先日も『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が公開されるなど、デビュー当時よりその勢いは増し続けている。そんな数々の人気作に出演し続けてきた彼女が、ついに山田洋次監督作品初参加!ゴウ(菅田)とともに映画の黄金時代を生きた、誰もが憧れる銀幕スター・桂園子を演じる。また、映画の中で青春の日々を共に過ごした菅田、永野、野田とは本作が初共演となる。
北川演じる園子は、昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も見せる。
解禁されたキャラクタービジュアル(左)には、銀幕”スクリーン”の中で芝居をする園子の姿が映し出され、その物悲し気な表情と眼差しが語る物語の世界に思わず引き込まれそうになる。一方、場面写真(右)は、女優・桂園子の日常の姿を捉えたものである。このストールを頭に巻き付けたスタイルは「真知子巻き」と呼ばれ、当時大ヒットした映画がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルで、スクリーンの中に生きる役の姿とはまた異なる、華やかで魅力的な姿が目映い。
【北川景子 コメント】
私は、”映画の黄金時代”(1950~60 年代)と言われた時代に活躍した、銀幕女優の桂園子という役を演じました。華やかですが非常に人懐こく、親しみやすいキャラクターの女優です。演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも「可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい」とよくご指導いただきました。山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした。
--------------------------
『キネマの神様』2021年 全国ロードショー
配給:松竹 (c)2021「キネマの神様」製作委員会