第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向き、日々の暮らしを紡いでいく女性・すずの深い感情を、新たなエピソードを盛り込むことで描き出す新作劇場アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が12月20日(金)より公開。
2016年11月12日に公開された、映画『この世界の片隅に』。深い感動の輪を拡げていき、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、仏・アヌシー国際アニメーション映画祭優秀作品賞など国内外で70以上の賞を受賞するなど大きな反響を呼び、多くのファンと上映劇場の熱意に支えられ、公開から1日も途絶えることなく1000日以上も日本全国どこかの劇場で、今も上映が続けられています。
新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』で、新たに加わるのは主に、すず、リン、周作の3人のエピソード。それぞれが秘める“こころのひみつ”が描き足されたことにより、複雑な心情が幾重にも絡みあう、より重厚な人間ドラマへと物語は変貌を遂げました。
前作では、18歳で見知らぬ土地に嫁いだすずが、厳しい戦況の中でも工夫を凝らしながら懸命に生きていく、いわば“暮らし”を中心に描かれましたが、新作では、リンと周作の過去に気づいたすずが、自分の存在意義について思い悩み葛藤する、奥深い“心情”が描かれます。前作では見えてこなかったすずを含め登場人物の知られざる一面が、今回別の切り口によって浮き彫りになります。一つ一つのセリフも、新エピソードが加わったことによって、今までと全く違う意味合いにもなりました。
先日、第32回東京国際映画祭にてワールド・プレミア上映を行い、「前作とは見終わった後の印象が全く違う!期待以上の新作!」と話題沸騰中の本作。250カットを超える新エピソードは、『この世界の片隅に』とは違う、全く新しい世界へと私たちを誘います。
今回解禁となった場面写真6点で、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』で描かれる四季の描写が全て揃いました。北條家の一家が揃って花見をした満開の春。すずと晴美で小松菜の種を植えた初夏。赤とんぼが飛ぶいわし雲を夫婦で見つめた秋。そして、テルとすずが出会う雪が多かった昭和20年の冬…。美しい四季折々の場面写真の端々に、登場人物が抱える”いくつもの想い”を垣間見ることができます。
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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
2019年12月20日(金)テアトル新宿・ユーロスペース他全国公開
(C)2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会