乾いた風が吹き抜ける荒野に立つ男たちの背中『ワンス・アポ ン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』予告編解禁

乾いた風が吹き抜ける荒野に立つ男たちの背中『ワンス・アポ ン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』予告編解禁

今から50年前の1969年、約25分カットされた短縮版が公開されて以来、日本上映が叶わなかった巨匠セルジオ・レオーネの超大作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(初公開時邦題『ウエスタン』)のオリジナル版が、レオーネ生誕90年、没後30年にあたる今年、今秋9月27日(金)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかにて全国順次公開。

この度、この映画を心から愛するクエンティン・タランティーノ監督のコメントを使用した本予告映像が完成致しました。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(1968)は、『荒野の用心棒』(1964)、『夕陽のガンマン』(1965)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966)で全世界にマカロニ・ウエスタン ブームを巻き起こした巨匠セルジオ・レオーネが、名無しの賞金稼ぎを主人公とした前【ドル3部作】とは大きく方向性を変え、西部開拓史を題材に自らの作家性を前面に打ち出した野心作。

世界公開から50年をへた今年2019年5月、マカロニ・ウエスタンとセルジオ・レオーネ研究の世界的権威で、ロンドン王立美術大学の学長であり批評家のサー・クリストファー・フレイリングは、それまでの数十年間に及ぶ研究の総決算として「ONCE UPON A TIME IN THEWEST:SHOOTING A MASTERPIECE」という縦29.5 cm横25.4cm厚さ3.8cmのハードカバー、335ページの大著を発表。生前のレオーネ・インタビューをはじめ、スタッフ、キャストの証言、カルロ・シーミ美術監督の手によるセット・デザインや衣装デザイン画、撮影日誌など『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』のすべてを網羅し尽した内容となっている。そしてこの本の序文を記したのが、日本でも間もなく公開される最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で本作のタイトルを引用したクエンティン・タランティーノ監督。かねてよりマカロニ・ウエスタンというジャンルの素晴らしさとレオーネ作品への愛と敬意を語っていたタランティーノは、その12ページにも及ぶ長大な序文で“セルジオ・レオーネこそイタリア映画界で最も偉大な映画監督であり、フィルム・スタイリストでありストーリーテラーである”と語り、“この映画(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』)を見て映画監督になろうと思った”と告白している。
今回のオリジナル版日本初公開にあたり、新たな予告篇が完成した。50年前に作られた2分40秒のアメリカ版予告篇を再編集し、1分40秒に短縮。原版にあったナレーション、セリフ、効果音を全てカットし、代わりにエンニオ・モリコーネ作曲・指揮による壮麗なテーマ曲をたっぷり聴かせる構成。新たに「フィルムコメント」誌の作品評、そして前記タランティーノ監督のコメントが付け加えられた。

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©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
写真:クリストファー・フレイリング著、クエンティン・タランティーノ序文
「ONCE UPON A TIME IN THE WEST:SHOOTING A MASTERPIECE」  REEL ART PRESS刊

最終更新日
2019-08-15 14:00:00
提供
映画の時間編集部

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