本年度アカデミー賞を受賞!全世界で45賞ノミネート、19賞受賞!ロッテントマト驚異の99%フレッシュ!を獲得した『フリーソロ』が、9月6日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。
「山」、それは人々を魅了し続ける好奇心の象徴である。登山の起源は、地図の空白を埋める為に、未踏の地を目指したことに始まる。20世紀半ばにはエベレストが征服され、現在では地球上のすべての山の存在が確認されている。それでも人は山を登ることをやめない。時に命綱なしで絶壁を登り、未踏峰の頂点に足を踏み入れる最初の人物になろうと挑む。死と隣り合わせの挑戦は、彼らのどんな夢を叶えるのだろうか。彼らが命がけで目にした情景はどれほど美しいのだろうか・・・。そんな死と対峙する登山者たちを圧倒的な臨場感で捉えたドキュメンタリー映画を3本紹介したい。高所恐怖症の人は目を背けたくなる程、足元がすくんでしまう映像の連発に、この暑い夏真っただ中、背筋がひんやりとなれるはず。
◆『MERU/メルー』(16)
ナショナル ジオグラフィックの山岳カメラマンであり、トップ・クライマーのジミー・チンが、多くのクライマーを拒絶してきた難攻不落の「世界一の壁」、ヒマラヤ・メルー峰シャークスフィン登頂を、壮大な映像スケールで伝えるドキュメンタリー。2015 年のサンダンス映画祭にて観客賞を受賞。監督であり、プロデュースと出演、撮影までを手がけたジミー・チンは、アートとアドベンチャーの両立を自身のキャリアで成功させている数少ないカメラマンであり、ドキュメンタリー映像作家である。ナショナル ジオグラフィックのカメラマンとして、クライミングの聖地であるヨセミテで撮影を続ける一方で、世界のトップアスリートのブレイクスルーとなる挑戦の撮影も多く実現してきた。今年 9 月公開の『フリーソロ』の監督・撮影監督も務めている。難攻不落の壁に立ち向かうその詳細は、プロのクライマーが注目する程、山岳記録としても非常に貴重な価値を持つ。
◆『クレイジー・フォー・マウンテン』(18)
5 大陸の難関峰への登頂をはじめ、山を舞台とした様々なエクストリーム・スポーツに挑む登山家・アスリート達を壮大なスケールで記録したドキュメンタリー。エベレスト(ネパール)、モンブラン(フランス)、デナリ(アメリカ)、メルー(北インド)など世界屈指の難関峰に挑む登山家達、グランドキャニオンでマウンテンバイクに乗りながらのスカイダイビング、時速 360 キロに達するといわれるウィングスーツでの山頂からの滑空やパラグライダーなど、危険すぎるスポーツをこなすアスリート達の勇姿は圧巻。『フリーソロ』で命綱なしで絶壁登頂に挑戦するアレックス・オノルドの映像も収められている。監督は山岳ドキュメンタリー『Sherpa』(15)で高い評価を受けた、女性の監督ジェニファー・ピードン。『MERU/メルー』(15)の撮影も担当したナショナル ジオグラフィックのカメラマン、レナン・オズタークによる美しい映像は必見。
◆『フリーソロ』(19.9/6 公開)
稀代のクライマー、アレックス・オノルドによるカリフォルニア州のヨセミテ国立公園にそびえる巨岩エル・キャピタンにフリーソロで挑む一部始終を臨場感溢れるカメラワークで捉えた、ナショナル ジオグラフィック ドキュメンタリーフィルムズ製作によるドキュメンタリー。監督は2015年の山岳ドキュメンタリー『MERU/メルー』で絶賛を博したエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ、ジミー・チンのコンビで贈る。冒頭から目を疑うような光景が続出し、誰もが手に汗を握り、息をのまずにいられない驚異の傑作、その全貌がついに明らかになる。さらには、本年度アカデミー賞® 長編ドキュメンタリー部門での受賞をはじめ、2018トロント国際映画祭観客賞(ドキュメンタリー部門)、2019英国アカデミー賞(ドキュメンタリー部門)を受賞、全世界で45賞ノミネート、19賞受賞の快挙を成し遂げた。また全米NO.1レビューサイト“ロッテントマト”では99%フレッシュという驚異の支持率を獲得し、ドキュメンタリー作品として世界各地でスマッシュヒットを記録。イギリスでは歴代15位(興収約200万ドル)、オーストラリアでも歴代トップ10(興収100万ドル超)となっている。
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