『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』が、ギャガ配給にて 6月21日(金)より全国公開が決定。本作は、息子である事を隠して父とオンラインゲームをプレイする日々を綴り、累計アクセス数が 1,000万を超えるブログが原作。この連載はたちまち人気を集め、連載最終回が Yahoo!ニュースで取り上げられるほど話題に。その後、SNS で絶賛の声が爆発的に広がり、ネットの世界を飛び出して書籍化が実現。さらに地上波でドラマ化もされた感動作が、スクウェア・エニックスの全面協力を得てついに映画化!
満員の会場の中、MC の呼びかけで登場した豪華キャスト。主演で息子・岩本アキオ役を演じられた坂口健太郎さんが「こんにちは。とてもいい天気ですね。お日柄もよく。短い時間ですが、作品の良さを存分に語りたいと思います!」と、挨拶をすると会場から歓声が起こった。主演で、父・岩本暁役を演じられた吉田鋼太郎さんが「坂口さんの挨拶の時には“健ちゃーん!”という歓声があったので、“こうちゃーん!”を期待していましたが・・」と話すと、「こうちゃーん!」と声が上がった会場は大盛り上がりに。吉田さんはその声に応えつつ、「嬉しいです。ありがとうございます。本当に素晴らしい作品なので楽しんでいただければと思います。」と話した。アキオの会社の同僚・里美役を演じられた佐久間由衣さんは「本日は短いお時間ですが、上映前なので話せることを話せたらと思います。」と、アキオの妹・美樹役を演じられた山本舞香さんが「本日はお越しいただきありがとうございます。短い時間ですが、楽しんで行ってください。」と、本作を手掛けた、野口照夫監督が「本日はたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。僕はテレビドラマからの続投になるのですが、テレビ版のキャスト・スタッフの思いも受け継ぎながら、新たなキャストでこの作品を作り上げました。本日は宜しくお願いいたします。」と、本作のゲームパートを手掛けた、山本清史監督が「この映画特殊な形で出来上がっておりまして、この映画は沢山の人の協力のもと、出来上がりました。ここにはいない FFXIV のプレイヤーの皆さんやマイディーさんなどにも協力して頂いています。今日はそのみんなの代表としてお話しできればと思います。」とそれぞれ話した。
MC からアキオを演じたことについて尋ねられると「最初に台本読んだ時は僕がゲームの世界に入ってお芝居するのかと思っていたのですが、それは違うということが分かり、ゲームという軸はあるのですが、父と息子のヒューマン的なものに気持ちが入り込みました。見ていただければわかると思いますが、僕と鋼太郎さんは劇中であまり言葉を交わさないんですね。なので、アキオがお父さんの背中を見ている眼差しとか、背中とか、セリフじゃないものを大事にしようと思いました。役作りとしては、実際にファイナルファンタジーをやらせて頂いて、すごく楽しかったです(笑)遊んでいるわけじゃないですよ(笑)あとは鋼太郎さんとお芝居をやる感覚は頭の中において演じていました。」と坂口さんが答えた。
続いて吉田さんは「テレビ版をご覧になっていた方もいらっしゃると思うんですけど、テレビでは僕の役柄を大杉漣さんがやられていて、僕の大好きな役者さんなので、“大杉さん、やらせていただきます”、という気持ちでした。ファンの方の気持ちを裏切らないように、一生懸命やるしかないなと思いました。健太郎と一緒で、脚本を読んだだけじゃなかなか理解できない部分もあったんですが、僕、実はゲームには馴染みが深くて、ゲーマーなので(笑)とうとう来るべきものがきたな、という気持ちでした。(笑)お話も、実話ということが信じられないくらい素晴らしくて、感動しました。」と脚本を読んだ際の思いを交えながら話した。
アキオの同僚でヒロインの里美役を演じられた佐久間さんに会社でのシーンの撮影の雰囲気を尋ねると「スタッフ・キャストみなさん、とても丁寧に現場を進めてくださり、アキオを応援したいという気持ちを軸にこの作品に参加しました。家族の話がメインなので、その周りで応援する人の気持ちを、役を通じて表現できればと思いました。坂口さんとの撮影は実質4日間で、私が一方的に坂口さんを観察させてもらっていました。(笑)」と話す佐久間さん。ギクシャクしている父と息子を時にツッコミつつ、ふたりの関係を繋ぐという大切な役どころを演じ、実際に現場でも家族を繋ぐムードメーカー的存在だった山本さんに撮影現場での雰囲気を尋ねると「ムードメーカーだったんですか?嬉しいです!」と驚く山本さん。そんな山本さんに坂口さんは「本当の妹みたいだったんですよ。」と返すと、山本さんも「最後おんぶしてくれるくらい、甘えられるお兄ちゃんでした。」と現場での雰囲気を振り返った。役作りに関しても、「役作りはしていないですね。普通の女の子ってこんな感じなんだろうな、と思いながら演じました。劇中ではいっぱい食べています!」と話す山本さん。野口監督にいまの気持ちを尋ねると「今日見て頂く方は本当に一番最初のお客さんなので、ドキドキしています。一番ドキドキするのが、プロデューサー全会一致でカットしろと言われたシーンがあったんですけど、僕は大人なので“わかりました”と言って、実は切っていないシーンがあります。そこで笑いが起きなかったら”監督やめよっかな、って思います(笑)」と驚きの発言に会場からもどよめきが起こった。登壇キャストからも「どのシーン?」との声が上がると、野口監督は「・・吉田さんが出ているシーンです。」と暴露。そんな監督の発言に吉田さんも驚いた様子だった。続いて山本監督は「この映画は一昔前のCG映画みたいな感じなんですよね。でもこれは実際にスタッフがコントローラーを動かして、ゲームしている画面を切り取ったものになるんですよね。本当にただそこに残っているものを取っているようなものなんです。実写の撮影とほぼ変わっていなくて、どこまで伝わるか不安ではあります。」とゲームパートの撮影を振り返った。
劇中でお父さんはアキオからファイナルファンタジーXIVに誘われ、オンラインゲームの世界に熱中していくことから、登壇者に人生の中で熱中したものを尋ねると、「最近トレーニングしています。」と話す坂口さん。そんな坂口さんに吉田さんは「本当すっごいよ。」と、坂口さんの筋肉を触りながら反応。坂口さんも「筋肉は裏切らないです。そん
な世界に入ってきました。」と熱中している様子を披露した。吉田さんは「お芝居をやるようになってからは仕事なんですが、その前、中学の頃とかはフォークギターが台頭してきた時代だったので、女の子にモテたいためにギターを引いて、バレーボールも女の子にモテるためにやっていて、中学の頃は女の子にモテることに熱中していました。」と話し、会場からも笑いが起こった。佐久間さんは「馬ですかね。乗馬にはまってしまって抜け出せないんです(笑)馬との戦いがあって、馬とのコミュニケーションが大事で、うまくいくと嬉しいし、うまくいかないと悲しいです。」と話すと、それに対し、坂口さんは「乗っている姿素敵そうですよね!」と合いの手を入れた。熱中しているものを尋ねられた山本さんは「ないですね・・・。家にいることが多いので、寝ること・・?寝れる時はずっと寝ていたいです。」と話し会場はさらに盛り上がりを見せた。
次にここでゲームパートを代表し、スペシャルゲストとして映画の原作者であり、ゲームパートの役者としても参加しているマイディーが登場。スクリーンに登場し、「うわーーっ!すごい人!こんにちは!僕、マイディーです!完成披露をやるって聞いて、ファイナルファンタジーXIV のエオルゼアを飛び出して、はるばるここ有楽町までやって来ちゃいました!こんなに沢山の人に僕たちの映画を観てもらえるなんて…感激です!」と話し、坂口さんを見つめるマイディーに会場からは笑い声が。そのあとマイディーから「皆さん!実写パートの撮影、お疲れ様でした。本当に素晴らしかったです。僕も皆さんに負けないように、一生懸命撮影がんばりましたー!ゲームパートもお楽しみに!<光のお父さん計画>が成功するように、どうか応援してくださいね!」と話すマイディー。坂口さんは「久しぶりにお会いできて嬉しかったです。お互い頑張ったね!」と話し、「うん!」と続けて坂口さんがマイディーの声真似をすると、会場からはさらに笑いに包まれた。
最後に挨拶を求められた坂口さんと吉田さんは「さっき2人で決めて、一緒に話そうと思います。」と抜群の相性をここでものぞかせた。そこで話が始まると、「いざやるとなると難しいね。」としみじみと話す吉田さん。「いい映画だよね。」と言い合い、和やかな雰囲気になると、山本さんから「映画の見所言ってもらっていいですか?」とツッコミが。そんなツッコミに反応するかのように吉田さんが「実写の人たちとゲームの人たちが一つの映画で観れるというのが以外に斬新。初めて見るものになると思います。」と、「家族の話でもあるし、父親と子供の話であるというのも響くな、と思います。共感性が高いので色々な人に見て欲しいですね。」と坂口さんが映画のポイントを話した。2人のシーンに関しても、吉田さんが「僕と坂口さんの絡みはあまりないのだけど、実はすごく熱い演技合戦が行われているというところに気づく人はすごいです。」と見所を話し、坂口さんも「喋っていないのにクランクアップの日も本当に濃い芝居をしましたもんね。とっても不思議でした。観てよかったなと思ったら広めていただき、どんどんいろんな人に見てもらえたらと思います。」と話し、大盛況のままイベントは終了した。
©マイディー/スクウェア・エニックス