多くのマスコミが集まる会場に、主人公・ボス・ベイビー役を演じたムロツヨシさん、ボス・ベイビーのお兄ちゃん・ティム役を演じた芳根京子さん、兄弟の両親が務める会社のCEOフランシス・フランシス役を演じた山寺宏一さん、また今回の場をもって発表となった、ボス・ベイビーとティムのママ役を演じた乙葉さん、パパ役を演じた石田明さん(NON STYLE)が登場!
今回“ボス”役ということで、ボスにふさわしいちょっと豪華な椅子を用意されていたムロさんは「一人だけ偉そうに見えていませんか?」と恐縮しながらも「普段真ん中に座ることに慣れていないのですが、あいつ調子に乗ったなと思われますので、用意されたものだとちゃんと書いてくださいね!」とユーモアたっぷりにマスコミへ向けて話し「主演も吹き替え声優も初めての経験でしたが、楽しくお届けできればと思っています!本日はよろしくお願いします」とコメント。
続けて、芳根さんは「初めての吹き替え声優ということでとても緊張したのですが、楽しく収録できました!本日はよろしくお願いします」、乙葉さんは「実際もママということで想像力を働かせながら演じました!是非楽しんでください」、石田さんは「今回のオファーは本当に嬉しかったんですが、僕をシークレットにする意味がよくわからなくて…。でも、実際にも新米パパなので普段の感じを出せたかなと思います!」、また山寺さんは「CMでナレーションを務めさせていただいたときから、なんて可愛らしい!と思っていましたが、作品を拝見して想像を超える面白さで最後はグッとくる本当に素晴らしい映画でした!本日はどうぞ宜しくお願いします」とそれぞれに挨拶。
次に日本語吹き替え版が完成したことを受けて、吹き替えシーンがこの場でお披露目されました!プライベートでも子供をもつ親である乙葉さんと石田さんですが、アフレコ時を振り返り、石田さんは「僕はまだ6カ月の子供がいるんですが、うちの子は本当に快便で頻繁にオムツを変えるんです。なので、オムツー!と叫ぶときの必死感は出せたと思っています!」と自信満々にコメント、乙葉さんは「赤ちゃんの頃はもう10年前なので、すごい懐かしいですね。必死になっていた頃を思い出しながら演じていました」と明かすと、二人の吹き替えシーンを観たムロさんは「優しいお父さん、お母さんといった感じで非常に心地良い!いくらでもわがままいってもいいだろうといった風な雰囲気を纏っていますね!」と称賛!また、今作では、ティムに聴かせる子守歌としてビートルズの“ブラックバード”を歌うシーンに挑戦した二人ですが、そのことについて尋ねられると石田さんは「歌難しいんですよ…実は歌だけ撮りなおしがありました(苦笑)最後は色んな技術を駆使して仕上げていただきました!」、乙葉さんは「昔夫婦で子供に歌を歌っていたときもあったのですが、今回は練習に付き合ってくれました(笑)」と明かしました。
続いて、山寺さん演じるフランシス・フランシスのシーンがお披露目されました!『シュレック』など数々のドリームワークス作品でも声を担当してきた山寺さんですが、ドリームワークス作品の魅力について尋ねられると「僕の知っている限りでは、映像は世界最高峰の素晴らしさがあることは勿論のこと、散々笑わせた後に最後に感動させるんですよね。この作品についてもそうですが、最後の感動はこれまで以上かと思います!」と語りました。また、ボス・ベイビーと対立していく役柄を演じた山寺さんですが、役作りについては「僕が演じたキャラクターは、本国ではスティーブ・ブシェミという方が演じられていて、僕はこの方の声優を今まで二回くらい経験しているのですが、とても表情豊かな個性的な演技をされる方で、僕も彼に負けじと演じました!あと、山ちゃんはいつもこんなような役やっているよね、と言われないように、存在感を発揮できるよう意識して演じました!」と明かすと、ムロさんは「フランシス・フランシスとの初めての会話のシーンで、山寺さんの声を聞きながら収録したんですけど、吹き替えじゃなくて、そのキャラクターそのものなんですよ!!やってみて初めてその凄さを痛感しました。僕は随分口数多くアドリブを入れてしまったりしてよく怒られたんですよね…。本当におべっかではなく、良い勉強をさせていただきました」と感心しきりの様子で語りました。
さらに、ムロさん演じるボス・ベイビーと芳根さん演じるティムのシーンをお披露目されました!以前は“先生”と“生徒”として共演経験のある二人ですが、今回は兄弟役となったことについて、芳根さんは「ムロさんとまたご一緒できたことは本当に嬉しくて、同時にホッとしました。だけどまさか弟になるとは思っていなかったです(笑)ムロさんの声を聞いて笑いながら演じていました」と明かしますが、一方のムロさんは「役の中では彼女の先生だったことも踏まえ申し上げてますと、正直、少年役というのはどうなのよと半信半疑だったんですけど、この子はまだ伸びしろあるなと思って感服しましたね」と先生ながらのコメントし会場を笑いに包みました。
今作で吹替え初挑戦となった二人ですが、声優としては大ベテランである山寺さんはそんな二人を大絶賛!ムロさんについては「今最も勢いのある俳優さんのお一人であり、コメディアンとしての才能ももっていらっしゃるわけですが、初めてとは思えない素晴らしい演技を披露されていました」、芳根さんについては「僕、今「海月姫」にハマっていて(笑)その演技力は十分に理解しているつもりでしたが、女性が男性の声を演じるのは簡単ではないのにも関わらず、パパママが大好きなことが本当に伝わるような演技をされていて最高でした!」と明かすと、ムロさんは「すごい光栄!すごい嬉しい!」、芳根さんは「すごい不安だったのですごい嬉しいです!」とそれぞれに喜びの表情をみせました。
劇中で描かれるボス・ベイビーとその部下、そしてティムが繰り広げる「庭でのバトルシーン」がお気に入りのシーンだというムロさんは、その理由について「子供にとっては真剣勝負じゃないですか。大人とのギャップが描かれていて本当にお気に入りです」と明かし、1日1ボス・ベイビーというくらい、アフレコの練習をされたという芳根さんは当時を振り返り「初めての経験でなんにもわからない状態だったので、とにかくおうちで何度も資料をみて、イメージを膨らませてから毎回収録に臨んでいました。あと、どうしても身体を動かしたくなってしまうので、収録中はしょっちゅうガニマタになっていましたね」と明かしました。
赤ちゃんなのにおっさんというギャップが可愛いボス・ベイビーにちなみ、「ボス・ベイビーのように中身は今のまま外見だけ赤ちゃんだったとしたら何をしてみたいですか?」という質問が及ぶと、山寺さんは「哺乳瓶でミルクを飲んでみたい。昔20年前くらいに高田馬場の居酒屋で哺乳瓶でお酒を一気飲みしたらタダという店があったんですが、そのときはクリアできなかったんです…」、石田さんは「“いないいないばー“と“高い高い“についての論文を書きたいですね。生まれて最初のフリーホールじゃないですか。そのときの赤ちゃんの気持ちを知りたいです」、乙葉さんは「今一番寝たいという欲があって…なので、たくさん寝たいです!」、芳根さんは「一歩も歩きたくないです…。普段は結構動いてしまう方なので、一歩も歩かない生活をおくってみたいです!」、ムロさんは「泣きたいです。大人になると、恥ずかしかったりして泣かなくなるじゃないですか。でも今は嫌なことがあっても忘れる術を嫌な人に会ってもその人の良いところも探せるようになっていく…でも一番最近だと去年の甲子園で最後の試合でベンチの子が泣いているのをみて、もらい泣きしました…」とぞれぞれに個性溢れる回答を披露!
続いて“ボス”になるために奮闘するボス・ベイビーにちなみ、「みなさんが子供のころに思い描いていた“なりたいもの”って何でしたか?」という質問が及ぶと山寺さんは「親が買ってきたニニ・ロッソのアルバムを聴いて、トランぺッターになろうと思っていました。でも小学校でのオーディションで落ちてすぐ夢破れましたけど(笑)」、石田さんは「卒業文集に書いてあったんですけど、忍者か貝ですね。どこかに隠れたい心情があるんですね。今は表向きは明るいですが、帰れば貝です。」、芳根さんは「2、3歳の頃はパンダになりたかったんです!よくパンダのお面もつけていてなれると信じていました」、ムロさんは「プロ野球選手になりたかったです。リトルリーグに入ってプロを目指しましたが、同時にはいってきた少年に木っ端みじんに負けて才能がないのに気づき、夢は崩れ去りました。でも中二の頃に書いた文章に、表舞台に立つ人になるといったようなことを書いていたんですが、その頃に思い描いていた夢は叶っているのかなと思います」とそれぞれに回答。しかし、ムロさんがこれまでの流れとは変わって真剣に語った為、会場の雰囲気がやや静まり返ったことからムロさんは「これ求めてないですね?!すみません!」とすかさず謝り、会場は笑いに包まれました。
最後にムロさんが「この映画は、一人の少年がお兄さんになっていく物語であり、一人の男が地位や名誉ではなく、家族を選ぶようになる物語です。大人は懐かしさと共に大切な何かを思い出すと共に子供もきっと心に残るものが必ずあると思います。大人も子供も親子でもカップルでもみんなで観て楽しんでほしいです」と挨拶。ムロさんを中心としたテンポの良いトークに終始笑いの絶えない、アットーホームな雰囲気に包まれたイベントとなりました。
映画『ボス・ベイビー』は2018年3月21日(水・祝)日本公開です!
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