本年度のアカデミー賞にて6部門ノミネート、2部門受賞した映画『ハクソ―・リッジ』。6月23日の沖縄”慰霊の日”を前に、本作で日米両軍が激戦を繰り広げた前田高地のある浦添氏にて、平和への願いを込めた先行上映会が行われました。上映会には浦添市長の松本哲治さん、平和ガイド友の会の安次富さん、戦争体験者の石川さん、浦添商業高校の生徒である仲里さんと翁長さんが登壇し、平和へメッセージを語りました。
松本市長は、「沖縄戦の実話に基づいた話であり、私たち浦添市の前田高地を舞台にした映画ということを聞き、何かやらなきゃいけないと強く感じました。また、映画のタイミングは、沖縄県民にとって忘れてはならない慰霊の日(6月23日)の月に上映されることに、強く縁を感じました。」と、今回の先行上映への熱意を伝え、「戦争をテーマにした映画はいっぱいあるが、この映画は単に浦添が舞台だったわけでなくて、ただ一生懸命戦って勝った・負けたという映画でもなく、主人公の物語を通して、命とか家族とか平和とか国をかけて戦う、戦争の意味をいろんな角度から考えていきたい。そしてたくさんの方に浦添の現地を歩いて頂きたいと思っております。」と平和への想いを述べました。
また、戦争当時13歳だった石川さんは「72年前に前田に米軍が入ってきて、森を火炎放射器で焼かれました。そして私の祖父は銃剣で殺されました。2度とこのような血生臭い戦いを行ってはいけないと今でも強く思っております。」と当時の悲惨な様子を語り、世界の平和を願っていました。
映画『ハクソ―・リッジ』は6月24日(土)に全国公開を迎えます。
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