「アベンジャーズ」「アイアンマン」シリーズ等の超メガヒット作品を次々に生み出し、「ハリー・ポッター」シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズを超えて世界最速で累計興収1兆円を突破したマーベル・スタジオが贈る最新作―『ドクター・ストレンジ』がついに日本公開。初日金曜日を含む週末三日間の成績が5.1億円(動員310万人)を突破し、NO,1の大ヒットスタートをきった。
そしてこの度、本作のラスボスであるドルマムゥを、なんとドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチが演じていることが明らかとなった。
ドルマムゥは、ストレンジの宿敵であるカエシリウスが“不老不死”を追い求め、“闇の魔術”に手を染めるきっかけとなった存在。その力は想像以上に強大で、ストレンジの魔術の師匠エンシェント・ワンもかなわない程。地球を含めた全世界をわがものにしようとしている“純粋な悪”なのだ。
主人公ドクター・ストレンジに加え、ラスボスであるドルマムゥを演じたカンバーバッチは「ちょっと気恥ずかしいですが、あれは私のアイディアでした。そしてこのアイディアを制作陣が気に入ってくれて実現したのです。」と明かした。今回カンバーバッチはドルマムゥの声を演じるだけでなく、フェイスモーションキャプチャーによって、その強大な悪役の表情をも演じている。カンバーバッチの顔の動きから作られたドルマムゥと相対するドクター・ストレンジの様子は、カンバーバッチVSカンバーバッチという奇妙さがある。何故最後の敵であるドルマムゥを演じたのかという理由を、「最後のボスですから、単純な“悪役”にしたくなかったのです。そのためにストレンジがかつて上から目線で傲慢だった頃のエゴを最後のボスに反映することで、より深みがでると思いました。」と語り、「こんなことを考えたのは、私にとっては初めてのことでした。」と役者人生初のチャレンジだったこと明かす。
実際の撮影では、「自分を相手に演技をするということは、とても不思議な体験でしたね。」と普段と異なる雰囲気に少し戸惑ったというカンバーバッチ。しかし、このラストシーンをよりドラマチックにする為に、「私の演じるストレンジとドルマムゥのお互いの狙いや意志は何か?そして互いがぶつかり合った時のドラマはどこにあるのか?面白味はどこか?などを何度も何度も監督と話し合いました。」と徹底的に監督と話し合ったことを明かす。
カンバーバッチは、自身のアイディアから生まれたこのシーンに関して「ロサンゼルスのワールド・プレミア試写会の時に初めて観たのですが、完成した映像の素晴らしさと驚きに、しばらく席から立てなくなりました。これまでに映画を観てくれた人々も口々に、その凄さを証言してくれています。」と語り、シーンの完成度に対して驚きを隠さなかった。
ヒーローを演じた人物が、ラスボスも演じるという前代未聞の試みは、全世界大ヒットという形で答えをみた。マーベル作品が単なるヒーローものでは終わらない理由の一つには、このようなスタッフ/キャストによるチャレンジ精神がある。次のマーベル作品は、我々にどんな驚きと感動を与えてくれるのだろうか?今から期待に胸が高まる!
『ドクター・ストレンジ』全国ロードショー中
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