岡野教授の高校協奏譚 作品情報

霞ヶ浦のほとりにある霞ヶ浦農業高校の保健室。そこには、学校中の生徒が憧れる“マドンナ先生”こと遠山滝江（東亜優）目当てに、今日も仮病を装う生徒が殺到していた。そこへ、学校一のエリートで人気者のサイエンス部部長、榎木掘亜斗六（田村心）が颯爽と現れる。榎木堀もマドンナに恋していたのだった。しかし、今日も相手にされず、軽くかわされる榎木掘。一方、校長室には一人の転校生が挨拶に訪れていた。その名は、森田三郎（高橋健介）。森田の担任を務めるのは、岡野馬楠（岡野陽一）。大学で不祥事を起こして左遷された岡野は、森田が高校の理事長の息子だと知るや否や態度を一変させ、媚を売り始める。二人が教室に行くと、生徒たちは、誰がマドンナのハートを射止めるか競うレース“遠山賞”を開いていた。学校での賭け事など言語道断だと怒る岡野だったが、自分のオッズがビリだと知り、何も言えなくなる。潔癖な森田も榎木掘と対立するが、榎木掘に論破され、保健室へ。そこで遠山に出会った森田もまた、一瞬で心奪われてしまう。その頃、教室は森田の噂で持ち切りだった。暴力沙汰を起こして前の学校を退校処分になった事、いつもシャツが返り血で紅く染まっていることから“赤シャツ”と呼ばれていた事……。やがて、マドンナを巡って森田と榎木堀は対決する事に。さらに、森田を団長として迎え入れた応援団員や、榎木掘を慕うサイエンス部のメンバーが加わり、学校中を巻き込んだマドンナを巡る闘いが幕を開ける。