あみはおばけ 作品情報

父（村上純）と娘・阿美（浅田芭路）の朝食の食卓に、筐型の機器が置かれている。正面の液晶に、一年前にこの世を去った三香子（小橋めぐみ）の顔が映り、筐の中から二人に語りかける。阿美は毎日、母の映る筐を両手で抱えて学校に持って行っている。学校からは認められているが、クラスメイトたちには不評のようで、ある生徒から「死体、臭い」と筐を揶揄われ、亜美は打ちひしがれる。阿美は作文に、将来の夢は科学者になってママに体を作ることだと書く。そんなある日、父の新しい恋人との同棲が始まる。そして、現実への嫉妬から阿美に突然の変容が引き起こされる。阿美は筐を抱きしめて、「阿美もお化けだ。ママのこと愛しているから」と囁く……。