蟻の王 作品情報

ありのおう

蟻の王のイメージ画像1

1960年代のイタリア。教師と生徒だったアルドとエットレは恋に落ちる。だが、同性愛が問題となり、裁判で偏見にさらされるアルドと、家族によって矯正施設送りとなる青年エットレ。二人の愛の行方は……。

「蟻の王」の解説

ジャンニ・アメリオ監督が、イタリアの60年代末頃を舞台に、同性愛に対する差別がはびこるなか教え子の青年と恋に落ち、教唆罪で投獄された実在の詩人・劇作家のアルド・ブライバンティの人生にインスパイアされた物語。監督は「今も存在する“違う人”に対する憎悪に立ち向かう勇気を与えたい」と制作の動機を語った。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作。「イタリア映画祭2023」(2023/5/2~2023/5/7:東京・有楽町朝日ホール、2023/6/10~2023/6/11:大阪・ABCホール)にて上映。2023年11月10日より全国順次公開。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2023年11月10日
キャスト 監督ジャンニ・アメリオ
出演ルイージ・ロ・カーショ エリオ・ジェルマーノ サラ・セッラヨッコ
配給 ザジフィルムズ
制作国 イタリア(2022)
上映時間 140分
公式サイト http://www.zaziefilms.com/arinoo/

(C) Kavac Srl / Ibc Movie/ Tender Stories/ (2022)

予告編動画

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ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「女性から観る愛の本質。」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-20

愛とは何かを明らかにする作品。

本映画は、イタリアの閉鎖性を象徴する事件とも言われているが、

よく観察すれは、愛に生きる女性が、強く逞しく、キリスト教の影響を垣間見るベースラインがあり、閉鎖性もその為だろう?

けっこう拝金主義な場面が多く、カトリックと言うより、プロテスタントで現実的な生き方に重点が置かれているように思える。

何はともあれ、他を思いやる気持ちが強い女性たちが、しっかり、自立している。

マザコンなイタリアにあり、母なる女性は、わざわざ男女平等を謳わなくともしっかり、自立している。

アルドも、エットレの存在により、愛とは何かを知り、目覚める。

今まで、多くの若者を傷つけた因果応報により、罪を償うが、

エットレは、愛とは自然に体現し、愛に生きるが故に、事件後も強く生きて行く。

その愛が本物なら、人は強く成れる。

どんな形の愛であれ、本物なら、エゴで生きないあなたは、強く成れるはずである本物ならば、それを明らかにした事件である。

最終更新日:2024-03-31 02:00:12

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