P.N.「bogi」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-05-21
殺人ではなく局部を焼いただけで禁固25年、妻の行動に夫の許可が必要とか、50年代のフランスは先進国の筈が江戸時代のような体制だったらしい。
最期の近い人が間際の親切や厚誼に対し(多分)全財産を渡してしまう、と云うお伽噺のような面もあるが、エンドロールでは初恋の或いはキスの高揚感で幸せに旅立ったことを示唆する。
ぱりたくしー
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殺人ではなく局部を焼いただけで禁固25年、妻の行動に夫の許可が必要とか、50年代のフランスは先進国の筈が江戸時代のような体制だったらしい。
最期の近い人が間際の親切や厚誼に対し(多分)全財産を渡してしまう、と云うお伽噺のような面もあるが、エンドロールでは初恋の或いはキスの高揚感で幸せに旅立ったことを示唆する。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
時代をいったりきたりしながら、朝夕と移ろうパリの景色が美しい。
辛いことが多い人生を歩んできたからこそなのか、思わず心を開いてしまうようなユーモアのあるマダムが、説得力をもって描かれています。マダムの人生を追体験したような気分です。
DVシーンは子供には見せたくないなぁと思いました。
私にはタクシーのおじさんの悲惨さはあまり伝わってこず、最後のエピソードは別の形でもよかったと思いました。
ラヴィアンローズ、人生は、十人十色の同じモノはない。
予想では、もう少しユーモラスな作品かと、想像してましたが、意外と、濃いエピソードを秘めた内容。奇跡の縁結び。
仕上がりは、素敵なパリの空の下、一方は旅立ち、一方は門出への、心温まるエピソード。
パリの映画も、新たな視点での、表現もあることが、嬉しい。
手放す時、そこには、新たなスペースが生まれる。
与えること、受けとることのご縁。
断捨離が教える、新たなスペースに新たなモノが、加わる。
それは、手放すであり、与えるであり、結局は、受けとることになる。
彼女の断捨離(終活)は、詰まるところ受けとるになり、
彼の手放し(自分を一先ず置いて)は、与えるとなり、又、受けとるとなる。
与えることは同時に受けとること。
バラのような様々な色があるのが人生。
パリの街を観光した気分になれて、感動もするお得な作品。
本年度ベスト!!
タクシー運転手のシャルルが92才の老婆、マドレーヌをパリの外れにある目的地まで送り届けるロードムービー。
最初は家庭の事情もあり不機嫌だったシャルルだけど、車内でのマドレーヌの昔話に徐々に心を開いて行く感じ。
マドレーヌの昔話が進むにつれ予想も出来ない彼女の壮絶な過去が明かされる展開。
道中で色んな事が起きるけど、信号無視のシーンの泣き笑い感が自分的にツボにはまった(笑)
橋の上で2人で煙草を吸うシーンも良い。
レストランでの2人のディナーも印象的。
途中から後部座席に座っていたマドレーヌが助手席に座っいるのが微笑ましい。
ぶっちゃけ既視感のあるストーリーだけど美しいパリの風景と音楽が心地好い!
ラストは予想出来る展開だったけど、それを上回るシーンに涙が止まらない(笑)
先日観たノートルダム大聖堂が火災になる作品の建物も登場。
その作品の続きを観ている感じ(笑)
2本続けて観るのがお勧めかも( ´∀`)