せかいのおきく 作品情報
せかいのおきく
22歳のおきく(黒木華)は、武家育ちでありながら、今は貧乏長屋で父・源兵衛(佐藤浩市)と二人暮らし。毎朝、便所の肥やしを汲んで狭い路地を駆ける中次(寛一郎)のことをずっと知っている。ある時、喉を切られて声を失ったおきくは、それでも子どもたちに文字を教える決意をする。雪の降りそうな寒い朝。やっとの思いで中次の家にたどり着いたおきくは、身振り手振りで、精一杯に気持ちを伝えるのだった。江戸末期、おきくや長屋の住人たちは、貧しいながらも生き生きと日々の暮らしを営む。そんな彼らの糞尿を売り買いする中次と矢亮(池松壮亮)もまた、“臭い、汚い”と罵られながらも、いつか読み書きを覚えて世の中を変えてみたいと、希望を捨てずにいた。
「せかいのおきく」の解説
阪本順治が、先進的な循環型社会を実現していた江戸時代を舞台に、オリジナル脚本で贈るモノクロ時代劇。江戸末期を舞台に、貧乏長屋で暮らす、声を失った武家育ちの娘おきくと、社会の最下層で人々の糞尿を売り買いして生きる青年・中次と矢亮の青春物語。出演は「映画 イチケイのカラス」の黒木華、「ホテルアイリス」の寛一郎、「シン・仮面ライダー」の池松壮亮。美術監督として活躍してきた原田満生が発起人となり、気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携し、様々な時代の“良い日”に生きる人々の物語を映画で伝える“YOIHI PROJECT”の劇場映画第1弾。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2023年4月28日 |
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キャスト |
監督:阪本順治
出演:黒木華 寛一郎 池松壮亮 眞木蔵人 佐藤浩市 石橋蓮司 |
配給 | 東京テアトル=U-NEXT=リトルモア |
制作国 | 日本(2023) |
上映時間 | 89分 |
公式サイト | http://sekainookiku.jp/ |
(C)2023 FANTASIA
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ユーザーレビュー
総合評価:4.25点★★★★☆、4件の投稿があります。
P.N.「bogi」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-25
キネマ旬報第一位の凱旋で観た。
人種、政治体制、貴賤、性的指向など全ての違いに関係なく全て人が生まれてから死ぬまでする脱糞。つまり、せかい平等の摂理で生命の象徴。Putin,Trump,Kim,Xi皆同じ。
汲み出す彼等がいなければ皆困るのに、蔑みこそすれ、感謝しない不条理。
「きく」はそれを生み出すので、それが良く分かるのだ。