旅のはじまり 作品情報

虐待やネグレクト、非行などにより、居場所を失った子どもたちの“心”に迫る。さらに、自身の経験から、当事者の心で子どもたちを守ろうとする大人たちの戦いに密着。大人を信じられない子どもたちや、殴られながらもそれが普通と思って生きてきた子どもたち。そして自身も虐待や親との不仲、非行で親や大人とぶつかってきた当事者としての気持ちを理解する大人たちの寄り添いが、そんな子どもたちに変化を促す。子どもたちの悲痛な叫びに親の本音も交えながら、彼ら彼女らだけの責任なのか、社会に問いかける。苦しみを乗り越えて生きている子どもたちの“生きる力”を、今苦しんでいる子どもたちに伝えたい。一人一人にどれだけの大人が関わってこられたのか、深く抱きしめてくれる人はいたのか。血のつながりを超えた家族はあり得るのか。自立援助ホームや児童養護施設、オンライン子どもの居場所、非行少年の自立を支えるNPOなどに携わる大人たちの姿を交え、生きづらくなっていく世の中で、支え合う社会のあり方を一緒に考えていく。