浜の朝日の嘘つきどもと 作品情報
はまのあさひのうそつきどもと
浜野あさひは、高校時代の恩師である田中茉莉子から病室で託された「朝日座を立て直してほしい」という言葉におされて、福島県・南相馬の朝日座を訪れる。しかし、膨らむ借金から閉館を決意し、映画のフィルムを焼いている朝日座の支配人・森田保造を目にしたあさひは、とっさに「茂木莉子(もぎりこ)」と偽名を名乗り、親戚の遺言で朝日座を立て直さなければならないと宣言する。かつて、東日本大震災で家族との関係が歪んでしまったあさひは高校でいじめられていたが、教師の田中から生徒指導にかこつけて映画を見せられ、気持ちが救われたことがあった。その後、あさひは東京に転校するが、ことあるごとに茉莉子の元を訪れ、次第に映画好きに育て上げられ、ついには東京の映画配給会社に就職する。だが、コロナ禍にあってその会社はあえなく倒産、南相馬にトランクを引き引きやってきたのだった。あさひ/莉子に「映画じゃ、人は救えねぇ」と諦め気味だった森田も、クラウドファンディングに取り組んだり、ビラ配りに奔走する莉子の熱意に次第に心を動かされていく。
「浜の朝日の嘘つきどもと」の解説
タナダユキ監督が、福島県南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、映画に人生を救われた女性が、映画を教えてくれた恩師との約束を果たすために、支配人や町の人々を巻き込みながら映画館を守ろうと奮闘する姿を描く。福島中央テレビ開局50周年記念作品。主人公の浜野あさひ/茂木莉子(もぎりこ)を演じるのは高畑充希、恩師の田中茉莉子役にバラエティで活躍する大久保佳代子、朝日座の支配人・森田保造に落語家の柳家喬太郎と異色の顔合わせが実現。丁々発止の会話が小気味よく展開する。茂木莉子と森田の掛け合いに、「キッズ・リターン」(96年/北野武監督)を彷彿とさせる「バカヤロー!まだ始まっちゃいねーよ」というセリフが出てきたり、教師の田中が失恋するたびに、「喜劇 女の泣きどころ」(75年/瀬川昌治監督)を見ていたり、映画好きにはたまらない仕掛けが随所にちりばめられている。大震災・福島の原発事故から10年、映画館を取り巻く状況はコロナ禍でさらに厳しさを増すなか、エンターテイメント文化へのエールが込められた作品が誕生した。なお、本作は福島中央テレビ50周年記念ドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』の前日譚ともなっており、ドラマに出演していた竹原ピストル、六平直政、吉行和子なども出演している。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2021年9月10日 |
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キャスト |
監督:タナダユキ
出演:高畑充希 大久保佳代子 柳家喬太郎 甲本雅裕 佐野弘樹 神尾佑 竹原ピストル 光石研 吉行和子 |
配給 | ポニーキャニオン |
制作国 | 日本(2021) |
上映時間 | 114分 |
(C)2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会
ユーザーレビュー
総合評価:4.33点★★★★☆、3件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-06-07
この映画を観て、とても感動した。これは何よりもあらためて映画の素晴らしさを教えてくれたからだ。高畑充希さんが出演されている。私は高畑充希さんの大ファンなのだ。彼女は凄く美しくて、演技も素晴らしい。最高の女優さんだと思う。これからもこの映画は私の心の中で、いつまでも鈴のように鳴り続けるだろう。