P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-12-22
現実直視か現実逃避か映画のリアリティーを廻る論争は是枝裕和監督の〈万引き家族〉でも沸き上がったけれども,本篇も現実世界の真実何だ
そんざいのないこどもたち
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現実直視か現実逃避か映画のリアリティーを廻る論争は是枝裕和監督の〈万引き家族〉でも沸き上がったけれども,本篇も現実世界の真実何だ
ナデイーン・ラバキー監督自身も弁護士役で好演,ゼイン・アル・ラフィーア少年の存在感はフランソワ・トリュフォー監督作品〈大人は判ってくれない〉のアントワーヌ・ドワネル少年の姿を彷彿とさせるんだな
上映中の映画館をやっと見つけ観て感動しました、高校生の孫や息子にすすめ、彼等も感動!
是非若者に観て欲しい作品です。上映館を増やして欲しいです。
これは素晴らしい映画です。
出演者が役どころに近い人生を生きている俳優女優経験のない人を
スカウトして作った映画だけあってリアリティ感が半端ないです。
色々な問題を提起している映画だと思います。内容は重たいですが
迷っている方は是非観て下さい。
重ーい内容でしたが、人生観が変わる素晴らしい映画だった。
出生届けが出されのがあたりまえ、身分証明書があるのがあたりまえの私たち。
出生届けも出されず、その日の暮らしの保証も、未来の保証もない中東スラム街の子供たち。
私たちの悩みは、なんてちっぽけなものだったか‥。
いろいろ考えさせられた、心に残る映画になった。
ゼインの目 言葉がなくても あの表現は忘れない
涙がとまらなかった
ゼインは自分のことでは泣かない、学校に行きたいけど、我慢する。
でも、自分より幼い妹や弟(他人だけど)のことになると感情を爆発させ涙を流す。
ゼインの目、両親を訴えたゼインの言葉、音楽に合わせてダンスする赤ん坊。
忘れられない
救いようの無い展開が続き、娑婆より牢屋の方が幸せか、と絶望を感じさせた後のラストシーン!
これぞ、映画だけができる見事な手法。
主人公も天晴れながら、乳児の怪演に驚愕する。