ともしび(2017) 作品情報
ともしび
ベルギーの小さな地方都市のアパートで、慎ましやかな日々を送る老年に差し掛かったアンナ(シャーロット・ランプリング)と夫(アンドレ・ウィルム)。小さなダイニングでの煮込みだけの夕食は、いつものメニュー。会話こそないが、そこには数十年の時間が培った信頼があるはずだった。だが翌日、夫はある疑惑により警察に出頭し、そのまま収監されてしまう。しかし、アンナの生活にはそれほどの変化はないかに見えた。豪奢な家での家政婦の仕事、そのパート代で通う演劇クラスや会員制のプールでの余暇など、すべてはルーチンの中で執り行われていく。自分ひとりの食事には、煮込み料理ではなく、簡単な卵料理だけが供されることくらいがわずかな変化であった。ところがその彼女の生活は、次第に狂いが生じていく。上の階から漏れ出す汚水、ぬぐうことができなくなった天井のシミ、そして響き渡るような音を立てるドアのノックの音……。なんとか日常を取り戻そうと生活を続けるアンナだったが、そこに流れ込むのは不安と孤独の冷たい雫。やがてそれは見て見ぬふりが出来ないほどに、大きな狂いを生じていく……。
「ともしび(2017)」の解説
シャーロット・ランプリングが、第74回ヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞したヒューマンドラマ。ベルギーの小都市で夫と老後を慎ましく暮らすアンナ。だが夫が犯したある罪によって、その生活の歯車は狂い始め、不安と孤独の冷たい雫が彼女に流れ込む。共演は「ル・アーヴルの靴みがき」のアンドレ・ウィルム。監督は、本作が長編2作目となるイタリア出身の俊英アンドレア・パラオロ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2019年2月2日 |
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キャスト |
監督:アンドレア・パラオロ
出演:シャーロット・ランプリング アンドレ・ウィルム ステファニー・ヴァン・ヴィーヴ シモン・ビショップ ファトゥ・トラオレ |
配給 | 彩プロ |
制作国 | フランス=イタリア=ベルギー(2017) |
上映時間 | 93分 |
公式サイト | http://tomoshibi.ayapro.ne.jp/ |
2017 (C) Partner Media Investment - Left Field Ventures - Good Fortune Films
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