息衝く(いきづく) 作品情報

いきづく

3.11から数度目の夏を迎え、参議院選挙を控えた東京。新興宗教団体・種子の会で育った則夫と大和は、種子の会を母体とする政党・種子の党の選挙戦に駆り出される。原発の再稼働に目を瞑る政党。大和が活動に邁進する一方で、幼少期に核開発が始まった青森県・六ヶ所村に妹と父とを残してきた記憶に決着をつけられない則夫。則夫の母・悦子に残された時間も少なくなっていた。そんな中、かつて思いを抱いていた慈と再会する。彼女は種子の会から離れ、一人で子どもを育てていた。三人には、絶対的信頼を寄せる父親的存在がいた。それは、自衛隊派兵を機に失踪したかつてのカリスマ的リーダー・森山周だった。生きることに揺れ自立を実感できない三人は、幼少期からの師でもあり精神的支柱でもある森山に再び会いに行くことで、背けていた何かを取り戻そうとする。

「息衝く(いきづく)」の解説

「愛のゆくえ(仮)」の木村文洋監督が、宗教・原発・家族をテーマに社会と個の関わりを問う人間ドラマ。新興宗教団体を母体とする政党の選挙戦に駆り出される則夫と大和。団体から離れた慈。三人は師である失踪したカリスマ的リーダー森山に再び会いに行く。脚本には批評家の杉田俊介らも参加。出演は「知らない町」の柳沢茂樹、「KOKORO」の長尾奈奈、「At the terrace テラスにて」の古屋隆太ほか。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2018年2月24日
キャスト 監督木村文洋
出演柳沢茂樹 長尾奈奈 古屋隆太 坂本容志枝 川瀬陽太 小宮孝泰 寺十吾
配給 team JUDAS 2017
制作国 日本(2017)
上映時間 130分
公式サイト http://ikiduku.com/

(C)teamJUDAS2017

予告編動画

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2022-10-26

私は30代の頃、当時仲良くしていた女性の勧めである宗教と関わったことがある。しばらくは続いたが、なかなか馴染めず、強引に脱会したことがある。だからこの映画は興味深かった。これは宗教だけでなく、様々な問題をテーマにしているが、共感できるところがいっぱいあった。ひじょうに奥が深いと思った。素晴らしい作品だ。あれから30年近い歳月が流れた。だが私は一人の静かな時間を過ごしている時、当時の宗教団体の教祖殿やカリヨン塔を懐かしく思い出すことがある。そして宗教とは何かを考えずにはいられない。そしてこの映画も走馬灯のように甦ってくる。

最終更新日:2022-11-05 16:00:01

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